アイデンティティ

 私は長い間、自己の*アイデンティティが不明確で
苦しんできました。おそらくそれは15歳ぐらいから始り、
23歳の後半ぐらいまで続きました。


 「僕は一体何者なんだろう?」 
 「僕は一体どうして生きているんだろう?」
 「僕は一体何がしたいのだろう?」


 自分が一体何をしたいのかと言う確信を
得るまで本当に多くの時間悩み続けました。
それこそ頭がパンクするぐらい悩んだ事もあります。


 自分が何者であるのか?と言う問いは余りにも
漠然としているし、悩むのは当たり前です。
結局答えを出すのに8年もかかってしまいました。


 基本的に自分と向き合うと、自己意識状態になるので
あまり気持ちの良い気持ちにはなれません(*10/25のブログ参照)
しかし、やはり人間悩まなくては人としての芯が出来上がって
行かないものだと考えています。


 私は今は胸を張って、
「私は人様のコミュニケーションの為に生きて行く!」
と言い切ることができます。これは私が死ぬまで
変わることはありません。


 自分と向き合って、悩んでいた時期は苦しくてしょうが
ありませんでしたが、今はスッキリしています。
アイデンティティ確立とはこういうことなのか!
と実感できたのは大きかったです。
この先、どんな困難が待ち受けていようとも
私は死ぬまでこの信念を貫きます。







アイデンティティ

 自我同一性、自己同一性。
アメリカの心理学者・精神分析エリクソンが提唱。
「私」を「私」たらしめ、一貫性、同一性を与えているものは何か、
ということへの意識、自己確信。



アイデンティティの確立
 思春期・青年期は「子どもから大人への過渡期」です。
体つきの発達、社会への適応。実に様々な面で今までの自分を変化させ、
社会に対応しなくてはなりません。


 すなわち、「子どもとしての自分」をいったん壊し、
「新しい自分」を作っていかねばならないのです。
そのため、自分のアイデンティティが実感できずに現実感を失い、
不安や空虚感にとらわれます。

 「自分は何者か」「自分のめざす道は何か」「自分の人生の目的は何か」
「自分の存在意義は何か」など、自分自身について問いかけが起こります。
この問いに対して肯定的にしっかりと答えられることを
アイデンティティの確立と呼びます。
アイデンティティの確立によって人は人生を確信を持って
生きて行くことができるようになります。




*「アイデンティティ拡散」
 逆の意味で使われるのが「アイデンティティ拡散」です。
自分が何者か解らず、生きている実感さえ
感じられない心理状態を指します。