「生きると言うこと」


「生きると言うこと」



 
 生きると言う事は大変なことです。
会社員であれば5日間一生懸命働き、
たまの休みもあれやこれやと時間を取られます。
長期休暇も多くて1週間と言う方がほとんどです。
人生とは働き続けなくてはならないのです。




 もっともこれは生物としての基本ですから
仕方がありません。おそらく、あらゆる生物は
生きるために懸命です。




地面で働く蟻を見て、


一瞬の命を輝かせる蝶を見て、


ひと夏の恋を実らせなくてはならない蝉を見て


何でも食料とするハエを見て、




生きることの意味を感じ取らなくてはなりません。





 生きるためには食べ物を手に入れる必要があります。
食べ物は天からは降ってきません。
一生懸命働かなくてはならないのです。




 働く事を辞めた状態で、
今の状況を悩むと言うことは生物としての
基本を忘れたことを意味します。
 一生懸命仕事をせずに、
飯が食えない状況を悩むことは
おかしなことなのです。



 

 もちろん一生懸命働いているつもりでも、
時として仕事がうまくいかなくなることがあります。
真面目に誠実に生きてきたつもりでも、
それが結果的に社会に必要とされていなかった
こともあるでしょう。




 それは世の中の残酷なところでもあり、
また世の中の摂理でもあると感じます。
 一生懸命生きてきても行き詰ることは誰にでも
あるのです。



 しかし、それをただただ嘆くのではなく、
もう一度自分を取り戻し、勇気付け、
再出発しなくてはなりません。
失敗を糧として、なぜ一生懸命働いたのに
うまく行かなかったのか、考えなくてはなりません。




 生きると言うことは厳しいです。
いつの時代も本当に何の苦労もせずに
楽をして一生を過ごせた生物など一握りです。
ありとあらゆる生物が、99%の生物が
生きるために必死です。




 だからもう一度勇気を出し、
生きるために世の中に求められる
仕事をせねばなりません。




 僕は一体何に一生懸命になれば良いのか。
 私は一体どうすれば社会からもとめられるのか。



 そして本当に求められる
仕事を決めた後、

 ただそれに一生懸命うちこむのです。
そすすれば大概飯は食えます。
頭を使い、真面目に生きていけば社会は
やさしく受け入れてくれるのだと考えます。











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