「考える年」


「考える年」




 平成21年が始まった。今年は一言で、
「熟考する年」にしたいと考えている。
去年は日常業務に終われ、表面的な思考に終始した。
徹底的に考えるという時間が圧倒的に少なかった。




 忙しく仕事をしているように見えても、
実は本質的な仕事をしていない。
深く考える時間を削るということは、
致命的なミスであった。



 
 24歳で会社を辞めてからの3年間、
成長した数値を平均100とすると、
去年は60ぐらいの成長だったように感じる。
同じ事を繰り返していたら、今年は
30ぐらいしか成長できないだろう。




 去年は今まで苦しんだ分の対価を得たような
年だった。それはそれで幸福である。
しかし環境は恐ろしい。安住の場を得ると、
その場所を離れようとせず、前例を踏襲し、
楽をしようとする。これでは成長は無い。
その結果、去年は新しい発見が少なかった。
考えに考え抜いた哲学を得ることができなかった。




 私はその事実に気がつきながらも、
去年はそれをごまかしながら過ごしてしまった。

 


 古い5年前の日記を読んでみると、今の自分よりも遥かに
思考が研ぎ澄まさているのが解る。名目的な成長と、
実質的な成長は異なる。会社が安定したから、
成長しているとは限らないのである。
むしろ退化することすらあるだろう。




 今年は熟考し、再び思考の世界に
埋没したいと考えている。





 







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