「どんぶり一杯から」

「どんぶり一杯から」




 私は25歳の頃に会社を創りました。
そして、目白の一室に小さなマンションを借り、
事務所件自宅として活動を開始しました。


 
 当時は貯金を全て会社のために使っていたので
自分の私生活には全くお金を使っていませんでした。
新聞紙で窓を被い、寝るときは毛布一枚、
食器はどんぶり一杯だけでした。



 っで、実際暗い顔をして生活をしているのかと言うと
これがそうでもありません。結構楽しいのです。
毎日キャンプをしているみたいでワクワクしていました。
 夜毛布一枚で寝ていると、腰は痛くなるのですが、
意外と人間は強くできているもので3,4日で慣れてしまいました。
テレビも無いので、仕事に集中することができました。



 食べ物もどんぶりが1つあればどうとでもなります。
お茶も飲めますし、カレー、ラーメン、
パスタも余裕で食べることができます。洗物も楽でした。




 今思えば自分は修行がしたかったのだと思います。
20代は徹底的に苦労しようと考えていたので
日常生活から贅沢は控えました。でも本末転倒で
全然楽しかったのです。




 1年ぐらい立つと、生徒さんが私の非人道的な
生活に気がつき、お箸やスプーンを
差し入れとして下さるようになりました。
気がつけば冷蔵庫まで頂く始末です。
そして会社が幸運にも安定してくれたので
2年ぐらいで普通の生活を送れるようになりました。



 その後、神楽坂へ引越しをした後、
縁あって再び目白に引っ越すことになりました。
引越しに向けて荷物の整理をしていると、
起業当初使っていたどんぶりが出てきました。
角が欠けて、全体にひびが入っていて、なんだかくすんでいます。




 他の人が見たらどう見てもゴミですが
私にとっては苦楽を友にした盟友でもあるのです。
 もういい大人ですので子供染みた生活は
しないと思いますが、それでもこのどんぶりの
精神は忘れないで、また初心に帰って目白で頑張ろうと思っています。
 



 


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しかし土曜は雨が降りそうだ。。。
スポーツ心理セミナー開催難しいかもなあ。
お昼までには結論を出しますね。
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