「剛の者」

「剛の者」

（＊注意　当ブログは皆さんの人生にそんなに役に立ちません）

　今日は論文の執筆などで終日PCの前に座っていました。
夜になると煮詰まってきたので気分を変えるために
池袋のサンシャイン通り周辺でご飯を食べることに。

　
　サンシャイン通りの裏手にはマグロ市場と言うお店があります。
鉄火丼、ねぎトロ丼、サーモン丼・・・等々海鮮系の丼物が売りのお店です。
池袋でご飯を食べるときはラーメンとか中華が多いのですが、今日はマグロ市場に決めました。

　しかし店内はなぜかガランとしています。
店員さんが3人いるのに、お客は私独りです。
池袋の一等地でこの客の入りじゃ苦しいなあと思いつつも、
まあ空いてていいやと気を取り直し、メニューを選びます。

　私はネギトロが大好きなので、ネギトロの大盛りに
味噌汁をつけてもらって気持ち豪華な気分です。
さあっかっ食らうぞ！と思って箸を持つと、
ちょうどそのタイミングに、20代後半ぐらいの男性が入ってきました。

　男性の風貌はジーンズにネルシャツをいれ、
帽子を被り、少し伏せ目がちにしています。
男性は何故か入り口の一番近くの席に座りました。
今日は4月としてはとても寒い日で入り口近くは冷え冷えとしています。

彼は非言語で「ここで構わん！！」と言わんばかりです。

　そして彼は席に座り、腕組みをしました。
私はネギトロ丼を食べながら彼の不思議な佇まいに目を奪われます。

彼はじっと腕組みを続けます。メニューを見るでもなく・・・
それはまるで「考える人」のようです。

　3分間ぐらい経過したでしょうか、
突如彼は腕組みを解くと悟ったように口を開きました！

「ネギトロ丼大盛り！
　
　サーモン丼大盛り！
　
　青海苔味噌汁2人前！」

　っと！！！

　私の口に含まれていたネギトロ丼が
勢い良く発射され、放射線状に飛び散ります。
それはまるで秋空に輝く赤い花火のようであります。
綺麗です。とても綺麗です。

　しかし、彼はそんな私が奏た花火に一瞥もしません。
注文を終えると、再び腕組みをして
深々と再び考え事を始めます。

　
　なんてかっこいいんだ！！！
私のような大盛りにした位で男を上げた気分になっている
小物とは大違いです。そして注文する態度の
すがすがしいこと山の如しです。

　かっこいい！！
　

　僕も彼のようになりたいっ！！

　僕の将来の夢は29歳にして決まったのです！！
　

　本当にありがとう、本当にありがとう

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鳥取のばあちゃんへ

お元気ですか
僕は元気です

東京にはまだまだすごい人がたくさんいます。
今日は尊敬できる人との出会いがありました。
お盆に帰ったときに話すので
楽しみに待っていてください。

たつしより

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