「本当の自分とは何か?」


「本当の自分とは何か?」


 
本当に自分がやりたいことは何か?
本当の自分の性格とは何か?
本当に自分が追求すべき
コミュニケーションスタイルとは何か?
本当に自分がやりたい仕事とは何か?



突き詰めれば本当の自分とは何か?と昔よく探していました。 
似たような悩みを持った事が誰にでもあると思います。



「自分探し」をしたことは誰でもあると思います。
ではそもそも「自分」とは何なのでしょうか?



 
 自分とは何かという漠然な問いに対して、
現代科学はまだその回答に至っていません。
「私とは何か」についてミードやフロイトやカントといった
知の大巨人がその解に挑んでいますが、
全て仮説で明確な回答は得られていないようです。
また脳科学の分野ではクオリア研究から「自分」とは何かを
導き出そうとする動きがありますが、
こちらも明確なものはまだないようです。



 そうなると本当の自分を探す作業について、これが行き過ぎると
出口のない旅に出てしまうことになってしまいます。
なぜなら「自分とは何か」という問いに
数学の答えのような明確さなどないからです。



 私自身、 探しても探しても「自分とか何か」についての明確な
答えにめぐり合うことはできませんでした。
自分とはなんとなくこんなものだ。
と言う程度のものは分かるのですが
確実なものではなく、朧なのです。



 だから本当の自分を探し続けていると
答えのない数学の問題を解いているようで、釈然としない。
迷っているときは精神的にあまり良い状態になれませんでした。


 
 そのため、ある時期から私は「探す」感覚にプラスして「決める」感覚を使い始めました。
自分とは何かについての答えがない以上、あたかもあるかのような答えを探しても
永久に迷うだけです。であるならば、最後は答えを決めてしまえばいいと考えたのです。
答えがない以上、答えを自分で決めるのです。もちろん「探す」ことで「自分とは何か」
がある程度わかる部分があると思うのですが、最後は「決める」感覚に切り替えました。




 そうすると結構決断することが楽になりました。
自分の本当の性格について悩むことも少なくなりましたし、
仕事を進めていく上でも決断が楽になりました。




 心理学的な論拠もないですし、自分の中での感覚なので
周りと共有はできない考えかもしれませんが、
私の中でこれは大きな発見でした。





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