「打吹天女伝説」

「打吹天女伝説」



 私は鳥取県倉吉市と言うド田舎の生まれです。 
里帰り出産だったため、物心つく頃には東京いました。
そのため、出身は東京になるのですが、
私の中でのアイデンティティ鳥取にあります。


 鳥取と聞くと砂丘や梨を思い浮かべる方が
いらっしゃると思います。2つとももちろん名所であり、
名産であるのですが、それ以外にも鳥取には素敵な
名所や名産がたくさんあります。


 さて、色々と紹介したいところなのですが、今回は私の大好きなお話を
お伝えしたいと思います。倉吉市には打吹山と羽衣石があります。
この2つにはなんともセツナイ物語があります。
是非読んでみてください。


 
*なお、当文章は地元の方のブログから許可を頂き、
 一部を改変して引用させて頂きました。



 以下引用




打吹天女伝説



昔、東郷池←のほとりに舎人(とねり)というたいへん力の強い漁師が住んでいました。
彼は毎日、海や山のものを採って暮らしていましたが、ある日のこと、
東郷池の浅瀬に美しい天女が一人、水浴びをしているのを発見しました。
舎人は、その天女に一瞬で一目惚れしてしまい、近くに脱いであった天女の衣を
そっと取って、隠してしまいました。



さて、天女は水から上がって、衣を着ようとしましたが、
置いてあるはずの場所に衣がありません。そのとき、衣をこわきに抱くように隠して、
こちらを見ながら立っている舎人に気づき、


「その衣は、私のものです。どうぞ、それを返してください」



と頼みました。けれども、舎人は、どうしてもその衣を返そうとはしませんでした。
天女は仕方なく、舎人の言うままに彼の家に行き、舎人の女房になりました。
その間、二人の女の子が生まれ、



姉には「お倉」
妹には「お吉」



という名前をつけました。



妹のお吉が十二歳になったとき、天女は、夫の舎人のいないのを見はからって、
二人の娘にお父様が私に何か隠しているのを知らないかと尋ねました。
すると子どもたちは、



「お父さんが近くの羽衣石山(うえしやま)
のある石の下から美しい衣をひっぱり出して、喜んで見ておりました。」



と言いました。それを聞いた天女は大急ぎで二人の娘を連れて羽衣石山に登り、
頂上近い所にある大石の下から、夫が隠していた羽衣を見つけました。
そして、その羽衣をちょっと肩にはおった瞬間、
下界での出来事を忘れてしまい、娘二人を残したまま大空高く飛び去り始めました。



二人の姉妹は、こうした様子をあっけにとられて見ていたのですが、
やっとわれに返り、羽衣石山の頂上から走って下りて、自分の家に飛び込みました。
そして、姉のお倉は、常日ごろ母親から教えてもらっていた笛を取り出し、
庭に出て、天にもとどけとばかり強く吹きました。



妹のお吉も、椀にフグの皮を張った太鼓を出して来て、
庭で力いっぱい打ち鳴らし、母親に呼びかけました。
こうすれば、母親はきっと帰って来てくれると思ったのでしょう。
けれども、母は一度も下界を振り向かないで、西の空にゆっくりと舞って行きました。



二人はそれでも諦めず、近くの一番高い山の頂上で姉は一生懸命に笛を吹き鳴らし、
妹は太鼓を壊れんばかりに打ち鳴らし続けましたが、どのようにしても、
結局、天女の母親は帰って来ませんでした。
そこで、その山は、二人の姉妹が太鼓を打ち、
笛を吹いたところから「打吹山」という名前がつきました。



それに、二人の姉妹は、そのあと悲しみのあまり、父の舎人の所のも帰らないで、
そのまま打吹山のふもとに住み着きました。
この打吹山は、今でも倉吉市(くらよしし)に美しい山容を見せていますが、
その「倉吉」は母を失った二人の姉妹、お倉とお吉の名前からつけられた地名だといわれています。



引用終わり




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いかがでしたでしょうか?皆さん!

美しい天女の水浴びを覗くどころか
洋服を盗んでかつ嫁にしてしまうと言う舎人の肉食っぷりと
奥さんへの愛情と、いやいやながらも生活を楽しむ天女。
衣をまとった瞬間、家族を忘れてしまう
天女のKYぷりと、そして何より置いて行かれた
子供達の母親を思うその気持ちが伝わってきます。

倉吉はそんな物語から来た地名です。
もしお近くを通ることがありましたら
そっと思い出してあげてくださいね^^




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