「地球にエルボー」


「地球にエルボー」




 最近夏も一段落して、雨が降る日が多くなってきました。
京都に行く前日私は池袋の町をテクテクと歩いていました。
本を買おうとビルに入ると掃除が行き届いたピッカピカの廊下が!


 こりゃたまらん!と言うことで意気揚々とビルに入ろうとすると、
つるっとすべり私は華麗に中を舞いました。
それもかなりアクロバティックな舞い方です。
例えるならドロップキックをイメージして頂けると幸いです。
完全に体が空中に投げ出されました。


 さて、打ち所が悪く頭から落ちたら命に関ります。
先人達から受け継いだ私のDNAはひじから落ちることを選択したようです。
ドロップキックから、エルボードロップへの構造改革です。
私はそのまま地球に向かってエルボードロップを炸裂させたのです。


 さてさて、地球にエルボードロップをした人間として
語らなくてはならない言葉があるとすれば


 
  「地球は硬かった」 by川島



 と言うことです。本当に硬かった・・・



 当たり前ですが私のような矮小な人間が
地球に勝てるわけもなく、ひじを強打した痛みで
3時間ぐらいもんどりうってしまいました。
2日経った今でもまだジンジンしています。
 


 余談ですが、痛みと言うのはなかなか人に伝えにくいものです。
例えば甘いとか辛いとか、まぶしいとか
赤いとか、青いとかは同じ感覚ですが割りと伝えやすいです。
しかし、痛みと言うのは、味覚や視覚に比べて表現が難しい。



 *最近読んだ本に、痛みを単位化しようとして
「ハナゲ」を考えたいた人がいるようです。
「ハナゲ」を抜くときの痛みを「1」としてこれを基準に痛みを
計ろうではないかという壮大な計画であります。



 私の主観ですが、「ハナゲ」を基準に痛みを
ランキング化してみるとこんな感じになります。



無駄な眉毛を抜く     ・・・0.5ハナゲ
オスのコクワガタにかまれる・・・2ハナゲ
本気のしっぺ       ・・・4ハナゲ
メスのコクワガタにかまれる・・・4ハナゲ
本気のデコピン      ・・・5ハナゲ
ハチに刺される      ・・・6ハナゲ
ツベルクリン       ・・・7ハナゲ
BCG            ・・・9ハナゲ
足がつった        ・・・15ハナゲ
部活で足に日々が入った  ・・・18ハナゲ
地球にエルボードロップ  ・・・25ハナゲ
ツメがはがれた      ・・・30ハナゲ
(小学生時代にあった)



と言う結果になりました。
痛みについてハナゲを共通言語に
語り合いましょう!!
皆さんが体験した痛みについて
ハナゲを単位に教えて頂けると幸いです。




*参考文献
玄侑宗久 2003 禅的生活 ちくま新書



 
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