「個性」 - ダイレクトコミュニケーション講師　評判　ブログ2013

「個性」

　人はそれぞれ別の人生を歩んできたから
価値観の違いがあるのは当たり前である。
自分には自分なりのルールがある。
そのルールが自分の中だけでとどまっていれば
まだいいのだが、人間は自分だけでなく、
他人にも同じルールを求めてしまうことがある。

　時としてそれが必要なときもあるし、
そうすることがお互いにとって
必要であることもある。

　しかしながら、
他人の動きが自分が持ってる
ルールと異なる動きをしたときにいちいち
気になってしまう状態はとても疲れる。

あの人の言っていることは間違っている。
この人の言うことは正しい。

　と判断し続けることは、
終わることの無い選別作業を
しているようなもので心が休まる暇が無い。

　自分の世界観と違う世界観を他人が持っていたとき、
「それはそういうものである」
とただそれをあるがまま受け止めることと、

「その価値観は違う」
「その価値観は正しい」
といちいち反応するのとでは
心の乱れ方が異なってくる。

　月を見て私達は良いも悪いも考えない。
月は月であり、あるがままそこにあるから、
それ以上でもそれいかでもなく、
いちいち良い悪い、好き、嫌いなんて議論はしないだろう。

　
　人は月ではないが
「それはそういうものとして存在している」
という意味では同じであると感じる。

　人間はそれぞれ体つきも違うし考え方も違う。
その個性は星の瞬きのごとく、
それぞれ違った光り方をする。
星の光に言いも悪いもないように、
ただその個性にいいも悪いも無い。

　良い悪いと考えることも時に必要だが、
時にそれをいさめ、その輝き方の違う
星の光を楽しめば
落ち着いていられるのかなと思う。

＊参考文献
小池龍之介　2011　平常心のレッスン　朝日新書　

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