「講師として悔しいこと」


「講師として悔しいこと」




 コミュニケーション講座の講師をしてもう8年。
様々な試行錯誤があり、傾聴や発話についてはかなり
自信を持って講座を開くことができるようになりました。
現時点では社会人向けのソーシャルスキル(傾聴や発話)
についてダイコミュ以上の講座は無いと思っています。




 3ヶ月全て参加した生徒さんのみで平均
20%程度スキルが向上して、主観的適応状態(孤独感、対人不安など)が低減していました。
これはアンケートとかの結果ではなく、因子分析をして、
質問紙を作成し統計的に有意だった結果です。
全ちなみにこれは3年前の調査なので今はもう少し効果が出せていると思います。
また、その3ヶ月は生徒さんほとんど宿題をやってきてくれない状態で
ここまで改善していたので、もっと効果は出せると考えています。



(*客観的にデメリットも言うと
平均なので、逆に一時的に悪化してしまう生徒さんも一部いました
また研究には構造的な限界もありました)





 ただし、自分自身の中では本当にまだまだやることがあります。
なんと言いますか、コミュニケーションというものの本質が
分かってくればくるほど、様々な問題が見えてきてしまうのです。




 特に難易度の問題は大きいです。



 難易度を簡単にすれば、さくさくできますので
自信はつきます。しかし、簡単すぎることをやっていても、
実践的に役立つことろまではなかなか進めていくことができます。



 逆に難易度を上げると、なかなかうまく行かないことが増えるので
自信がつかないと言うデメリットがある一方で、
ガチンコで練習してきれる生徒さんには効果がはっきりと出てくることが多いのです 。




 基本的には75%ルールを自分の中に作っていて、
全体的な生徒さんのレベルの平均を考えたときに、
頑張ればなんとかできるぐらいの課題を設定するようにしています。
まあ75%ぐらいはできるだろう!という気持ちで取組める課題が
適度に負荷がかかってやりやすいからです。



 ただこの75%と言うのはもちろん個人差があります。
個人指導ならそれぞれのレベルに合わせてできるのですが、
集団講義ではこのレベルあわせがとても難しいのです。




 じゃあ個人でやればいいじゃん・・・という話になるのですが、
個人でやると、生徒さん同士で助け合うと言う機会がなくなりますし、
様々な方との会話と言う応用力が低下してしまいます。
何より「面白さ」はやはり集団の方があるのです。
また金銭的にも集団でやるから安価に保つことができます。
もし個人指導にした場合は会社を維持するために
もっと高額になってしまうので、生徒さんにとってもデメリットが大きいのです。




 んで、何が悔しいのかと言いますと、講座で設定したレベルが
あっていないがために挫折感を味わって辞めてしまう生徒さんです。
これは講師として本当に悔しいです。私も何百人と生徒さんを見てきたので、
この生徒さんはこうこうこうやれば、この辺まではいけるだろうなあ〜
とある程度会話をすれば見立てを立てることができます。




 すぐ質問をかえしちゃうクセがあったり、
発話のとき情報よりの話しばかりしちゃう癖があったり、
考え方の歪みがあったり、基礎的な語彙がなかったり・・・
この辺はちゃんとやればかなり改善できます。




 しかし、集団講義ではその方のためのカリキュラムを
専門でやるわけではないので、どうにもついてこれないことがあります。
これは講師として本当にジレンマを抱えているところなのです。




 この点は本当に大きな課題です。
同じワークをやっていても、
難しいと感じて楽しくできる方もいれば、
難しくてよけいつらくなってしまうかたもいる。





 講師として本当にこの点は課題なのですが、
しっかりとこの点をフォローできる仕組みを作ることが
絶対に必要だと考えています。大事なことは考えるだけでなく、
実行することです。今まで予習メールを作ったり、
個人のカウンセリングを作ったり、サポート係を作ったりしてきましたが
まだまだできることはあるはず。来月はこの点をテーマに集中して
取組んで行こうと思います。






*************************


マイナビ出版から
「嫌われる覚悟」
著者 川島達史

嫌われる覚悟~ほんとうの嫌われない技術~ (マイナビ新書)

嫌われる覚悟~ほんとうの嫌われない技術~ (マイナビ新書)



*ダイコミュmixi  

生徒さんは参加してね!!
mixiだけのイベントも開催中♪
http://www.direct-comm.com/mixi.html


*コミュニケーション能力UP評判コラム!

会話力UP、聞き方、話し方教室などに関する
限定メルマガ毎月1回発行してまする 
http://www.direct-comm.com/mailmag/index.html


**********************