犬から学べるコミュニケーション理論


 犬は犬でも、人間に好かれる犬と、好かれない犬がいます。
両者の違いは何が原因なのでしょうか。それは「人間に対する警戒心が
高いか否か」と言うことに帰着します。


 知らない人に対して、警戒心むき出しでワンワンほえるような犬は、
まず人間に好かれません。逆に知らない人でも尻尾を振って
「大好きだよ」という態度で人間と接する犬は、大抵好かれます。


 これは人間同士でも同じ事が言えます。知らない人とのファースト
コンタクトにおいて、警戒心を持ち、本音で語れない部分が多いと
相手に警戒心が伝わり、なかなか打ち解けることができません。


 相手に好かれたいのなら、好かれる犬と同じように警戒心を解き
全身全霊で「大好きだ」というメッセージを伝えるような会話をしなくては
なりません。もちろん演技では全く意味がありません。
心から人間関係を楽しめるような人間になる必要があるのです。
自分が好きな人は大概は相手も自分を好きでいてくれるのですから。



 犬の中には知らない人でもいきなり抱き着いて、ペロペロ手をなめる輩
がいます。犬嫌いな人でない限り大概嬉しいものです。
*好意の互恵性ってやつです。まあ人間が同じ事をしたら変態の部類に
入るかもしれませんが、心持は同じように持つべきなのです。


(なんだか最近虫や動物ネタが多いですね)
 

*好意の互恵性

それほど特別な感情を抱いていない相手でも、好意を示されて
愛を告白されるといったことをされると、人はその相手を好きになる
傾向にあるとする心理学上の理論