犬の糞林

 今日は10代の頃のくだらないことを書く。
(くだらないことなのでいつものデスマス調は止めます)

 
 中学生のとき、私は犬を飼っていた。
犬種はシベリアンハスキーのメスである。
犬を飼っていて一番めんどくさいのは糞である。
糞は面倒くさい。


 道端でした糞を片付けるとき
ビニール袋に手を入れ、糞をつかんで、そのまま
袋を裏返しにする。これがなかなか難しい。
失敗すると手に糞がこびりつき、
散歩の間中くさくてしょうがない。


 そんなめんどくさい私の悩みを解決したのが、
犬の糞林と言う立て看板だった。私の家の近くは、
東京なのになぜか畑がたくさんある。


 中学生の純粋できゃわゆい私は
「なるほど、ここで犬に糞をさせれば
肥料になるというわけだ。」と妙に納得していた。


 それから私は3ヶ月近く毎日、愛犬にプリプリと糞をさせていた。

 

 もう落ちはお分かりだろうか。
そうまさに漫画のような落ちがそこにはあった。




犬の糞林


犬の糞禁止




 奇跡といえるほど絶妙な位置に、農家の農耕用具が
かぶさっていたのだ。その場所の周りは、私の愛犬の糞が
三か月分たまっていて、いまさらどうしようもない状態であった。
その周りは栄養がたっぷり含まれた土になっていて
やたら育ったタンポポが咲いていた。


 犬の糞禁止と、やたら育ったタンポポ
農家の人が事情を悟って許してくれたかどうかは定かではない。