糟糠の妻

 糟糠の妻(そうこうのつま)という言葉があります。
意味は以下の通りです。
     

 「酒かすやヌカを食べて苦労を共にした妻は座敷から
下げぬようにして大切に扱うべき」

   

 *糟は「酒かす」、糠は「ヌカ」を意味する


 私が好きな言葉です。
男性は成功すれば女性に人気が出ます。
しかし成功した後に寄ってくる女性と言うのは
成功しなければ寄っては来なかった女性かもしれません。


 糟糠の妻、すなわち自分が貧乏していても
好きでいてくれる女性と言うのは
ある種の真実味を持っているのです。


 私は成功者を探そうとギラつかせている女性の
目があまり好きではありません。また私に限らず
これは男性全般にもあてはまるでしょう。
(あてはまると信じます)


 そう言った目を持った女性は直に男性にも伝わります。
そうなると最後です。男性の心はその女性に対して
猜疑心を持つようになります。



 男は本質的に「糟糠の妻」を求めている所があるからです。


 しかしながら女性もまた本質的に、成功者を求める
本能を持っています。だからこそ一層、糟糠の妻の
希少性は増し、男心をくすぐるのです。


 叶わぬ夢かもしれませんが
私も糟糠の妻を迎えたいものです。