コンプレックスと対人恐怖

 

 コンプレックスと人間関係は切っても切り離すことのできない
関係にあります。大きなコンプレックスを抱えているときはつらいものです。
自分の価値を低く見てしまっているので、人と気持ち良く接することが
できなくなってしまいます。


 コンプレックスを抱えて人と接することが苦痛になる*対人恐怖は
青年期(10代〜20代)に多く起こります。一説では全人口の10%が
体験すると言われるほどポピュラーな体験です。
事実私自身も見事にこの症状を体験しました。


 しかしながら統計上、不思議なことに対人恐怖は
30代の前半ぐらいから減少し、後半にはほとんど見られなくなります。
なぜ減少するのかについては諸説ありますので割愛しますが、
とにかくこの事実を知っておくことはとても重要です。


 暗いトンネルがどこまで続くのかと不安になるけど、
出口は先にあるのです。あせらず、ゆっくり、じっくりと
過度に意識しないようにする事がポイントです。


 

*対人恐怖

対人恐怖とは、社会的場面、対人場面を過度に意識して、
緊張・不安をいだく神経症です。緊張する場面や症状によって
いくつかのタイプにわかれます。

 恥をかく(赤面等)⇒表情恐怖⇒視線恐怖というプロセスを
踏むことが多いと言われています。