孤独

 
 私は孤独が怖いです。家に閉じこもっていた時期には絶対に
戻りたくありません。私は講師として活動している今も
あのときの忌まわしい記憶がたまに蘇ってきます。
私にとって孤独とは何よりも恐ろしい状況なのです。


 その孤独に対する恐怖感は今の私の大きな
原動力になっています。私は絶対にあのときの
自分に戻りたくは無いのです。薄暗い部屋の中で1人寂しく
悩んでいた自分には。


 もちろん、あのときの自分がいたからこそ今の自分がいるのも
事実です。あの時私は人は何故生きるのか?自分とは何者なのかと
毎日頭を抱えて悩んでいました。あのような深い思考は孤独でなくては
生まれなかった思考だと思っています。


 孤独な時期に悩むことで私は、生涯を貫く人生哲学を作り上げました。
孤独は私にとって、忌むべき存在であると共に、また重要な時間でもあったの
です。孤独な時期は人生の中で通るべき試練だと思っています。


 しかし、しかしながら、今孤独な時期に戻れるか?といわれれば、
もう当分は戻りたくありません。孤独な時間は濃密であると共に、
冷たく、心に愛情が不足し、やりきれないからです。


 私は講座に皆さんが集まってくれたとき、とてもほっとします。
生徒さんからメールが届くとほっとします。
私は求められている。本当にありがたい。私は求められることで
私自身も孤独から逃れられ、救われています。


 私は生徒さんに絶対に恩返しをしなくてはならないのです
私は絶対に生徒さんに幸せになって頂きます。
私はそのために生きているのです。