「べきである、の使い方」


「べきである、の使い方」




 ストレスを貯めやすい人は、「〜すべき」という言葉を
頻繁に使う特徴があると言われます。
〜すべきと言う言葉は、完璧主義の方ほど頻繁に
使う傾向があるようです。




 世の中は、理不尽なこと、思い通りにならないことの連続です。
どんな人でも人生100%うまく行くと言うことはないでしょう。
 そのため、いちいち完璧を求め、〜べきだと連呼していると、
その状況を達成できていないことに対していちいちストレスを
貯めてしまうのです。




 そこで、カウンセリングにおいては、〜べきと言う言葉を頻繁に
使用する方に対しては〜にこしたことはないに言い換えてくださいと
助言したりします。〜にこしたことは無いと言う言葉は
〜べきであるに比べて弱い言い方になるので、
生き方に柔軟性を持つことができます。





 そのため、例え成し遂げようと思ったことが
達成できなくても、また、理不尽な事があっても
そこそこ満足できるか、割り切ることができるのです。
私自身も「〜にこしたことは無い」と言う言葉を頻繁に使います。





 しかしながら、〜べきと言う言葉を完全に
使わないかと言えば、そうではありません。
なぜなら〜べきと言う言葉には力強い、目標達成への
意思が含まれるからです。





 例えば、
「このプロジェクトを達成するべきだ!」

と発言するのと、

「このプロジェクトを達成するにこしたことはない」

では仕事に対する取り組み方が変わってくるでしょう。




 私自身は、ここぞと言うときには、
「〜べきだ!」と言い切るようにしています。
それは自分の人生の生き方であったり、
絶対に達成したいと思うようなことを見つけたときです。
このときは自分に逃げ道を無くすために
「〜べきだ!」と言い切ります。




 それ以外は「〜にこしたことないや」と気楽に構えます。
部屋を掃除するにこしたことはない、天気が良いにこしたことはない
良く眠るにこしたことはない、恋愛がうまく行くにこしたことはない。




 ようは使い分けですね^^




 基本は「〜にこしたことはない。」
ここぞ!と言うときに「〜べきだ」と使い分ける
と良いでしょう。







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