「働くことの美しさ」

「働くことの美しさ」

　
　お金を得る方法には大きく分けて2種類あります。
それはゼロサムなのか、そうでないのかと言うものです。
ゼロサムとは、片方で利益が出ていれば、片方で損失が
出るような稼ぎ方です。

　そういった稼ぎ方というのは、社会全体から見れば
何の価値も生み出していないことになります。
労働による対価とは、社会に対する貢献によって得るものです。
それ以外のもので得ることはあっても決して美しいものではありません。

　むしろその取り合いに生じた無駄な時間は、
その取り合いが無ければ生じたはずの価値の生産を
を奪い去ってしまていることになります。
害悪以外の何者でもありません。

　人間は労働を通して多くのものを学びます。
人に何ができるのか？社会にたいしてどんな貢献ができるのか？
きちんとお客様のためを思って、社会のためを思って働く人は
人格も磨かれていきます。そしてそういった姿勢を感じ取れる人は、
心底美しいと感じます。

　現代の経済システムはまだまだ不完全ですので、
システムの欠陥によって、ゼロサム取引において狡猾な人が財を
なすことがあります。しかしそこには美しさがありません。
ゼロサム取引で財を成そうと考える人以外から
ら賞賛されることはないでしょう。それはひどくむなしいことです。
またそういった経済システムは時間がかかるかも知れませんが
いずれ社会から駆逐されていきます。

　しかし残念ながらまだその仕組みは根強く居座っています。
そういったシステムにとりこまえないよう、
労働者自身が働き方の美学やプライドを捨ててはならないと
強く感じるところです。人生は一度しかありません。
一度しかない人生です。

　この社会はおじいさんおばあさんが先祖代々受け継いで
大事に育ててくれた社会です。時には命をかけて死んでいった
人もいたでしょう。私は幸運にも健康な体とデキは悪いですが、
考える頭をもらいました。どうにか恩返しをして、
自分の権利と義務を全うしたいと思います。

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