「なぜわかろうとするのか?好奇心、興味」


「なぜわかろうとするのか?好奇心、興味」



(今日のブログも若干読みづらいです。
 サービス精神がないなあ。。)




人間にはわからないことを、わかろうとする性質があります。
この姿勢は好奇心や興味と呼ばれます。
例えば、知らない町に行ったとします。
そしたら誰しもきょろきょろして情報を集めようとします。
例えば、突如として町にとても大きなへんてこな生物が現れたとします。
もしそんなことがあったら、総力を挙げてその生物の
謎に迫っていくでしょう。





なぜ人間はわかろうとするのでしょうか。
生物学的に捉えると、わかろうとする姿勢は「生存欲求」からきていると考えられます。
なぜなら、厳しい世で生き抜くには情報をたくさん持っている方が有利だからです。
情報はあればあるほど、生きやすくなります。これは言うまでもないことでしょう。
人間は有利に生きていくために世の中の様々な事象をわかろうとするのです。




一方でわかろうとする欲求への理解を
物理学的に考えた学者もいます。




物理学にはエントロピーという言葉があります。
エントロピーとは、「無秩序の度合い」を表すそうです。
物理的世界では、物質は



「秩序 → → → 無秩序」


に働くようにできています。




例えば、六本木ヒルズがあります。
六本木ヒルズはたくさんの清掃員や管理者によって今の形が保たれています。
しかしもしも、六本木ヒルズを今後一切手入れしなかったら、
100年後にはかなり荒廃しているでしょう。
さらに、10万年も経てば跡形もなくなっているかもしれません。




物理的世界では、物質をほうっておくと、
秩序のある状態から無秩序な状態へと変化してしまうのです。




しかし、生物は違います。生物は無秩序から秩序を作り出します。
例えば私が最近買った冷蔵庫。これは人間が様々な物質を組み立てて、
秩序立てて創ったものです。無秩序から秩序が生み出されているわけです。




ここで、無秩序が横行する世界を、秩序のあるものにするには、
世界を「わかること」が重要です。
なぜなら、「わからなければ」秩序を作ることはできないからです。





例えば冷蔵庫は鉄やプラスチックが必要です。
冷蔵庫を創るには、無秩序な世界を整理して必要な物質を集める必要があります。
もし鉄やプラスチックの抽出の仕方をわかっていなかったら、
冷蔵庫は永遠にできません。無秩序に秩序をもたらすには世界を「わかる」
必要があるのです。




人間の肉体そのものも、様々な食物から必要な物質を整理して、
秩序立てて肉体として存在しています。
これは無意識にやっていることですが、私達の肺や腸は、必要なものを整理し
区別することで、肉体と言う秩序立てられた物体を構成しているのです。
人間は無意識に、酸素やたんぱく質をわかっているからこそ
存在しているのです。わかろうとする姿勢は、酸素レベルにまで及びます。
生命の活動が停止したとき、人間は初めてわかろうとすることをやめ、
肉体は焼かれるか、腐り、無秩序な物理的世界に取り込まれていきます。




 ですので、生物が生物として存在している以上、それは当たり前に
「わかろう」とするのであり、宿命付けられているとも言えるのです。
好奇心を持ち、興味を持ち、わかろうとする姿勢が、
生物としての基本なのだと私は考えています。







*注意

エントロピーという用語ですが、
正確には無秩序を表す言葉ではありません。
通俗的な使い方であり、専門的には違うようです。



*参考書籍

「わかる」とはどういうことか
〜認識の脳科学〜 
山鳥 重 著
筑摩書房






**



ブログランキング参加中です。
1日1回応援クリックいただけるとうれしいです♪
人気ブログランキングへ
ブログランキング にほんブログ村





**