「苦労すること」

「苦労すること」



 私の生徒さんの中には、過去に大変な人生を
背負っている方がたくさんいらっしゃいます。
また現在点でとても苦しんでいらっしゃる方もいます。
 そういった生徒さんがどうにか踏ん張って、
自分の殻を破ろうと頑張っている姿には心を打たれます。




 苦労することはとてもつらいですし、
できれば味わいたくはありません。
しかし、苦労すればそれだけ、自分の中には
大事な何かができると思います。



 そしてその大事な何かは人生に
深みをもたらし、最後は自分の人生を
充実した物へと変えてくれます。




 「思考」は「問題を認識する」ことから始まります。
苦労すると言うことは「問題の渦」に飛び込んでいる
証拠であり、「思考」することを余儀なくされます。
 苦労することで磨かれた思考は、
研ぎ澄まされ、本物になるのです。
苦労をすることは人間の「核」を創ると感じます。
苦労を乗り越えた人間の芯の強さは強靭です。




 苦労すること、それは成長のための試練であり、
これを乗り越えない限りは強くなれないと考えます。



 そして、大事な事は、苦労には取り込まれては
いけないと言うことです。取り込まれるとは
苦労を傍観し、なんらの対処もせず、
それをすべて全身で受け止めてしまうことです。
苦労に取り込まれるとつらいだけです。
自分がいやになります。




 そうではなくて「苦労は利用する」ことが大事なのです。
自分を鍛えるための試練、修行の場だと思って、
我慢して日々耐えて改善していく。
苦労と戦って、時に負けるかもしれないけど、
どうにかこうにか踏ん張って、
なんとか乗り越えることが重要です。



苦労に取り込まれず、苦労を利用する。
私はこれが肝心なのだと考えています。







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