「終戦記念日」

終戦記念日




今日は終戦記念日です。私の母が方のじいさんは若い頃に
満州に出兵していたようです。戦争が終わり、
帰国したら、教師になり、ある程度の歳になると、
片田舎の校長先生になりました。
その娘、つまり私の母親も教師になりました。
私も今は講師です。これは血筋なのでしょうか。



じいさんは無類の酒好きだったようです。
毎日のようにたくさんの友人を呼んでは、
毎夜宴会三昧だったそうです。




孫の私が鳥取の実家に帰ると、じいさんはとても喜びました。
そして、孫の顔を肴に酒を飲みながら、
「達史、勉強せなあかん、勉強せなあかん」
と毎晩のように訴え続けました。




じいさん達の世代は徴兵制がありました。
私のような年齢であれば、自分のやりたい事を
超えて国のために戦争に行かなくなくてはなりませんでした。
勉強をしたくても、自分の国、故郷や愛する家族、
恋人のために命を張って戦わなくてはなりません。
多くの若者が、命を落としました。




じいさんは、そういった自分の夢をあきらめて、
命を失っていった仲間達の想いを、
私達に託したかったのだと思います。




戦後日本は、焼け野原から世界で2番目の経済規模を
誇るまで成長しました。資源も何も無い国がです。
こうした成長は団塊の世代、すなわち親の世代が
頑張ってきてくれたおかげです。




当時の労働環境は今よりもよっぽどひどいものでした。
幸か不幸かそういった過酷な労働によって私たちは
今の生活を手に入れました。今こうして暮らしている国は、
たくさんの命と、努力によって成り立っているのです。




では今、私達の世代は一体社会に対して
何ができているのでしょうか。
私たちには「気概」があるのでしょうか。
私には根本となる「気概」が抜け落ちているように
感じます。




私たちには「気概」が足りない。
与えられた恵まれた環境を享受するばかりで、
自ら何かを成し遂げた経験を世代全体で持っていない。
無から有を生み出す習慣が無い。大きな流れの中に埋没し、
その流れを変えようともがかない。




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気概とは、困難にくじけない強い意志・気性を意味します(大辞泉)。
斉藤孝氏著書 「日本を教育した人々」の中で、気概という言葉は、
いまの若い人の間では死語に近くなっている。
では、いったい気概とは何か。気概を持って事に取り組むという場合、
それは気持ちの強さをあらわすが、そこにあるのはたんに気持ちの強弱ではなく、
ある種の倫理的な気分であるともいえる。
いってみれば、志があると言うことだろうか。
はてな引用)

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会社の中で、家庭の中で、いつまで上の世代に
甘えているつもりなのでしょうか。
いい加減にしなくてはならない。
私達の世代は総じて過保護です。




これから日本を背負っていくのは私達の世代です。
私たちが気概を持って激変していく世界と
立ち向かっていかなくてはならないのです。




私たちがこの社会を荒廃させないように、
一人一人が誠実さと、倫理観を持って、
自分の考えをしっかり持って、
時代を創っていかなくてはなりません。






今日は終戦記念日
皆さんは何を感じますか。









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8/15日は仕事でブログを書けないので、
8/14日にUpしました。


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