「20年後、1,000年後」



「20年後、1,000年後」





起業と言う世界は、非常に不確実な世界です。
未来に何が起こるか解らないのと同じように、
やってみなくては解らないことが実にたくさんあります。




ビジネス全体から俯瞰するとすれば、
起業して成功するかどうかは
人間個々人の能力を超えた確率の問題でもあるように感じます。
これはダーウインの進化論と似ています。
進化論では突然変異を前提としています。
突然変異とは基本となるDNAが変化を起こし、
違った形になることです。




そして、変化を起こしたDNAが
今まで以上に環境に適応すれば
そのDNAは次の世代に受け継がれていきます。
しかし、一般的には次世代に残る
DNAはごく一部で大概が、
環境に適応できず、消えていくそうです。




そう考えると起業というのは実に
進化論に似ています。新しくできた会社は
10年後には80%が消えると言われています。
正しい統計を見つけることができませんでしたが、
20年後にはおそらく10%を切るでしょう。




今新しく創られている会社の
ほとんどが20年後には存在していないのです。
残る会社は真に環境に適応できた会社であって、
社会性を帯びた会社で、大概の会社が
残念ながら消えていく運命にあるのです。
突然変異的と同じで、新しい会社は、絶えず社会から一定確率
出現しますが、大概が必要なくなり消えていくのです。




では起業して、20年後会社を成り立たせているのは
どうすればいいのでしょうか。
起業家にとって、一生懸命頑張る、
一生懸命勉強をする、安定するまで
死に物狂いで働く、経理、商品企画、
営業ができるのは当たり前のことです。





そして20年以上、続く会社を創るには
そういった基礎的な能力を超えて、
時代を見通す力、が必要です。
さらに言えば、確率に打ち勝つ「運」も必要です。






私自身は、この会社を20年どころか最低でも
1,000年続く会社にしようと考えています。
コミュニケーションは、人間が存在すれば必ず成り立つ事象です。
これは食べることと同じぐらい人間にとって基本となる営みです。
今まで、世界中見てもダイレクトコミュニケーションで
有名になっている会社はありません。





私は今は、講師としての活動を重視して、
自分自身がプレイヤーとなり、講義をしています。
コミュニケーション理論をまだまだ
勉強したいと言う想いが強く、また現場で生徒さんと
ともに過ごしたいと考えているため、
しばらくは講師として、頑張るでしょう。





しかし、いずれは講師をプチ引退して、
後任や会社の経営にまわらなくてはなりません。
1つの区切りは2,5年後です。
それまではプライヤーでありますが、
その後は、会社の土台を創る側に回りたいと考えています。





私はダイレクトコミュニケーションを極めて大学に近い
会社にしようと考えています。すなわち統計学や自然科学を重視し、
基礎研究を続け、コミュニケーションに関する高度な研究所を創り、
その研究を社会とつなげ、効果的なコミュニケーションスキルを
追求していくということです。
社風で言えば現時点でのグーグルが理想に近いと言えます。
ストリートビューなどで、倫理的にはどうかという面もありますが、
知性を土台にした会社は私の理想と近いと思います。





そして社員の一人一人がしっかりが
勉強できる環境を整備し、家族的な経営
をしたいと思っています。
毎日が家族団らんのような、
暖かい家庭的な会社・・・






私は一度はもうどうしようもないところまで落ちた人間です。
孤独の寂しさ、人間関係の無い環境の寂しさを痛いほど感じてきました。
私の根の部分は、暖かい人間関係への発露であり、
私自身が私の会社を必要としているところがあります。
会社が私を支え、私が会社を支える。
ダイレクトコミュニケーションという会社は
本当に私にとって生きがいなのです。





そういった私の思いはおそらく一生潰えることはないでしょう。
ダイレクトコミュニケーションが、社会性を帯びていくことを
強く望みつつ、明日も目の前にある課題を一つ一つ丁寧に
解決して行こうと思うのです。











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