「講師の生活」「コミュニケーションコラム」「1月お休みのお知らせ」



「1月お休みのお知らせ」




 思えば私、24歳の8月に会社を退職し、それから約3年間、
毎日突っ走ってきました。起業して1年ぐらいは起動にのせるまで
毎日悪戦苦闘していましたが、今ではたくさんの生徒さんに囲まれ、
幸せな日々を送っています。




 特に起業当初から講座に出続け、私を支えて下さった、
ともさん、ヒカル君、いけやん、ユッキー、コウキ君、ちえさん、みっちーには
本当に感謝しています。当時は本当にこじんまりとした講座で、
未熟な講師を皆さんが暖かく支えてくださいました。
皆さんのおかげで、今の私があります。改めてありがとう。




 そして、私の会社のアシスタントや仕事の
パートナーとして手伝ってくれてきた、武君、サワダ君、
さやかさん、ヒカル君、音名さん、ミカさん、
あすなさん、さやさん、コウキ君、なおちゃん、スミカワ君、
まほちゃん、ヒロキ君、内海さん、ともさん、ひかる君、
能力の乏しい私を支えてくださったおかげで
今のダイコミュの形があります。
改めてありがとうございます。



 

 私は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」と言う詩が大好きです。
以前、ブログにも書きましたが、もう一度載せさせていただきます。





雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジヨウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病氣ノコドモアレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ツテソノ稻ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ







人間の「格」はどれだけ人のためを想い、
尽くせるかで決まってくると考えています。
これは生き方の美学の問題です。




「自分のためか」「人のためか」と言う議論を耳にします。
これは選択肢はどちらしかないという意味でORの議論です。
しかし、これは間違いでしょう。
答えは「人のため」であり「自分のため」であるのです。
すなわち両者はORではなく、ANDの関係です。





「自分のため」に動いても、
結局は誰も自分を認めてくれません。
本当に自分を大事にするなら、
「人のため」に尽くし、「人が自分を必要とする」
関係を創ることがとても大事です。




まずは与えられる前に、自分自身が
相手に与える。順序を間違えてはいけません。
私たちはまずは人に何かを与えて、
初めて自分も何かをもらえるのです。
この順序を間違える人は永遠に人から求められる
ことはないでしょう。




ましてコミュニケーション能力が
高くなることなど永遠にありません。





私はこの3年間で生徒さん達に何かを
与えることができたでしょうか。
そして私自身が生徒さん達から何かをもらうことが
できたでしょうか。これは言うまでもないことでしょう。





宮沢賢治は詩の最後の方に



ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ





と書いています。私は文学部ではありません。
専門的な解釈などできないのですが、
宮沢賢治の最後の文から、
「他者から認められたい」と言う潜在的な渇望を感じます。
すなわち宮沢賢治は本当はホメラレタイし、
ミトメラレタイのだと思います。
しかしそんなことは綴れるわけがありません。
もしホンネを書いてしまえば、たちまち駄作に成り下がります。




宮沢賢治は逆のことを書くことで、
誰かに自分の本当の想いに気がついてほしかったのだと
強く感じます。素直では無いのですが、
どこかで認めてほしいのだと思います。





そして、最後にこの詩は、彼の死後、
発見され、世の中の人の目に触れ、
賢治はミトメラレタのです。
彼の潜在的な渇望は彼の死後に美しく、
満たされたのです。





私自身も口にはなかなか出せませんが、
やはり人間ですので、ミトメラレタイという思いは
強く持っているのだと思います。
しかし、そこに解りやすさがあっては、美しくない。
ミトメラレナクテモヨイという気持ちで生きて、
最後の最後のそんな自分の不器用な想いに
気がついて、誰かがミトメテクレルことを望んでいる。
そんなアンビバレントな状態なのです。






話が少々脱線しました。
私は生徒さん達から、休んでください。
と言う暖かい言葉をたくさん頂きました。
元々休むのがとても苦手な人間です。
仕事依存症とでもいいましょうか。




しかし、余裕の無い生活をしていると
心が乱れていきます。張り詰めた空気は
講義の雰囲気に影響し、暖かい講座の雰囲気が
阻害されていきます。





3年間突っ走ってきた自分へのご褒美として
1月は横浜教室以外は講座をお休みすることとしました。
空いた時間は旅行と勉強時間に充てたいと思います。
こんなにしっかりと休みを取るのは
もう何年も記憶にありません。





有意義に使いたいと思います。












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