「上流階級はメニューが無いんですね。」


「上流階級はメニューが無いんですね。」





月曜日は飲み会に参加してきました。
当該飲み会には異業種のハイソな男性が5人集います。
集合は7時、銀座某所の高級レストランでした。



真面目な私は10分前行動が基本なので、
6時50分には現地に到着していました。
レストランは4階にありました。




お店の雰囲気は薄暗く、隠れ家的かつ高級志向です。
私のような矮小な人間は足を踏み入れてはならない
ような幻想的なムードがあります。
お店に入ると身なりのきちんとした男性が
丁寧に迎えて下さいました。私は一番初めに来たらしく、
6人掛けの席で待つこととしました。もちろん謙虚に下座です。



しかし、7時を過ぎても男性陣が誰も来ません。
私は間接証明の暗い店内の中で、
壁側を向き、ただただボウっとたたずんでおりました。



それはとても長い時間でした・・・
私には独りでたたずんでいると
自分の思考に没入すると言う悪癖があります。




暗い店内で、独りで何もせずボウッとたたずんでいると
自分の世界にどんどんと入っていきます。




「幸福とはなんだろうか?
 それぞれの人間の幸福感とは
 どのように形創られているのだろうか・・・」




などと、暗い店内で思考はどんどん進んで行きます。




すると
「あっ。この人アッチの世界に行っている・・・
このままではアブナイ。」



と悟った店員さんがそっといらっしゃり、




「お客様、もしよろしければ
何か先にお飲みになられますか?」



と聴いてくださいました。
ハタと現世に戻った私は
気を使っていただいて恐縮だなあと感じ、



「あ、ありがとうございます。」
「メニューはありますか?」



っと伺いました。しかし、店員さんは
「当店はメニューはありません。」
っとおっしゃりました。




これは事件です!




上流階級ではメニューなどと言う
無粋なものは無いようです。





人間は環境に適応せねば生きていけません。
私はメニューが無いという絶望的な環境でもめげずに
お酒を頼むこととしました。ここが私の強いところです。
しかし私は極度の下戸なので、お酒と言われても、
梅酒とビールぐらいしか思いつきません。



雰囲気の良いレストランで梅酒をお願いするわけにもいきません。
そこで私は
「あっ。では、ワ、ワタクシ初心者なもので、初心者向けのお酒を下さい」
っと謎の回答を返す始末です。




店員さんは少し困窮したようすで、
「ではあっさり目と、甘め、
どちらがよろしいでしょうか?」



っと聴いた下さいました。
そこで甘党のワタクシは
「では甘めで」



っと返すと、店員さんは
「かしこまりました。」
と笑顔でお酒造りに取り掛かかりました。




数分後、赤い色をした、お酒が到着しました。
飲んでみると確かにあまい!
しかし、何が入っているのかさっぱりわかりません。
私は自分のバカ舌が憎たらしくなりましたが、
おいしかったことだけは確かでした。
私はそのおいしいお酒を一気に飲み干しました。
しかし、迂闊なことにお酒が入ると眠くなり、
正常な思考ができなくなります。




正常な思考ができなくなった私は、
30分以上遅刻している男性陣に無言の圧力を
かけるべく、「上座」に移動しようとしたところに、
主催者の「だんでぃ(28歳、彼女無し、独り暮し、町田在住)」がちょうど到着しました。
(自分にだんでぃと言うニックネームをつけるのもどうかと思います)





「だんでぃ(28歳、彼女無し、独り暮し、町田在住)」
は全く悪びれる様子も無くまっこと上機嫌。
「ワッハッハッハ」を繰り返していました。




すばらしい人格者です。





などととりとめも無いブログを書きつつ、
今日はクリスマそソイブです。
独身男性の皆さん、いかがお過ごしですか。。






おやすみなさい。







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