「韓国の方に準備を手伝って頂きました」



「韓国の方に準備を手伝って頂きました」




 
 今日の講義は国際フォーラムでした。
いつものように講座の前に準備をしていると
スーツを着た女性が私に話しかけてきました。




 聞く所によるとその女性は韓国人の方で就職活動中らしく、
迷路のような国際フォーラムで迷ってしまったようです。



そしてどういうわけか、私に興味を持ってくれたらしく、
質問攻めにされました。特に、私が私服なのが
不思議でしょうがなかったようです。




「どうしてあなたは私服なのですか?」
「そんな格好で講義をするのですか?」
「あなたは社長に見えない。」




 貧相でも申し訳ない(笑)確かに今日の服装はかなりカジュアルでした。
普段はワイシャツぐらいは着て講義をすることが多いのですが、
今日は特別ラフでした。



 そんなこんなで話こんでいるうちに、
講座の時間が迫ってきました。
準備をしないと!と思った刹那!
目の前に貴重な労働力があることに
私はハタと気がついたのです。




 こりゃタマラン!と感じた私は




「ちょっと教材作り手伝ってください。」




っと強引に、ホッチキスを持たせ、教材を止め
る作業をお願いしてしまいました。それも結構な量です。
10分ぐらいパチンパチンと作業を続けると、
彼女は




 「なんで私こんなことしてるんだろ・・・?」



と流暢な日本語でつぶやいていらっしゃいました。




・初対面から10分
・異国の方




 にいきなりホッチキスで止める作業をお願いする!
さすがKY川島です。




 ちなみに彼女の名前はチェさんです。日本語ペラペラ、
トイック870点、貿易実務者検定B級、コミュニケーション能力も高く、
すばらしい才女でした。





 ホッチキスのお手伝いのお礼として、前職の会社の
社長に紹介することにしました。
前の会社は貿易系の会社だったのですが、
韓国との取引も盛んなのでもしかしたら
就職がうまく行くかもしれません。





チェさんありがとうございました^^








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