「アカスリ」


「アカスリ」



 引越しが一段落したこともあり、神楽坂、水道橋、
飯田橋の辺りをグルグルと自転車で周っていました。



 水道橋につくと「アカスリ40分、3,000円」の文字が。
アカスリかあ。そういえば生まれてから一度も体験
したことがありません。何事もやってみなければわかりません。
値段も手ごろですし、私は挑戦することにしました。



 まずは店内に入ると個室に案内され、



「これに着替えてください」



 と店員さんから指示を受けました。
手には小さなビニール袋を渡されました。
袋に入った状態では黒っぽくてなんだかよくわかりません。




 なんだろうと思い?
ガサガサと中をあけてみました。



 すると「ほっそいヒモ」に「小さな布」がついています。
一瞥しただけではなんだかよく分かりません。
これは何なのか???私の思考スキーマでは
瞬時に判断することができません。



 私は知識が少ない自分への怒りを感じました
(もっと勉強しないと!)。



 しかし、しかしです。じっくりと見るとそれが
何かが分かってきたのです。それは生まれて初めて見る
「T○○○」だったのです!なんとも不本意なタイミングでの
初めての「T○○○」です。



 こ、これはっ・・・!と3分間ほど固まったところで、
もはや後戻りはできません。私は意を決して
そのT○○○を履きました。小さい。。。。。
さらに、さっき食べた半ラーメン、チャーハンセットが
そのままぽっこりとおなかに出ていて見苦しいこと
この上ありません。



 この格好で外を歩けば、警察官が光速で走ってきて、
私はオシャレに捕まることでしょう。
そして明日の朝刊を賑わせることでしょう。
そんなすばらしいリスクが桜の咲く水道橋では
にわかに漂い、春の様相を呈しています。




 しかし、男は度胸です。
そして私はコミュニケーション講座の講師です。
自己開示の精神を忘れてはなりません。
私は醜悪な裸体を店員さんにさらしつつ、
がっさがっさとアカスリをしていただきました。



 感想は・・・めちゃめちゃ気持ちが良かったです。
特に背中や足の部分は結構取れたみたいです。
なんだか体が軽くなったようです。


 
 そして、垢とともに「恥」の精神も失われます。
そんなチャレンジをされたい、あなたはアカスリへ♪



 


 

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