「行動すること」


「行動すること」




 心理療法の中に森田療法がある。
森田療法は元々森田正馬が昭和の始め頃に創った療法です。
森田療法は恐怖突入と言う考え方を大事にしています。




 恐怖突入を簡潔にまとめると、



「多少気分が悪かろうが、さっさと行動しなさい。
嫌なことから逃げていてはどんどんそれが嫌になる。
怖くても、不安でもやるべきとことはやりなさい。
ほれっ。意外とたいしたことがなかったろう」



 と言う考え方です。徹底した行動主義です。
確かに気分が悪くても、行動していればいつの間にか
その気分の悪さが吹き飛んでしまうことがあります。




 例えば、勉強を始める前は嫌々でも、
1度没頭してしまえば嫌な気持ちはどこかに吹き飛んでまった。
こんな体験は誰でもしたことがあるでしょう。



 
 もちろん、本当に精神的に参っているときは
ゆっくり休むことも大事だったりします。
この辺の線引きは自分の中である程度決めておいて方が良いでしょう。
どこからが甘えで、どこからが本当に参っているのか。




 私の場合は、大事な誰かが亡くなった時、失恋したとき、
長期間休まずに大きな仕事を終わらせたとき、
今日やるべき仕事が終わったとき、
は前向きに休むことをルールとしてを決めています。
それ以外は大概甘えです、甘えて休んでしまうことは
しょっちゅうですが、その時は反省することになります。



 事業を進める上でも、基本的に行動主義です。
ある程度のリサーチは必要ですが、
やはりやってみなければ分からない。
それが新しい試みであればあるほどです。
実践以上の経験は得ることができません。




 失敗してもそこから大きなものが学べる。
最近もいくつか失敗しましたが、
将来につながる経験が得られているのでどうって事はないのです。
まだ若いのですからいくらでも取り返せます。
例えば大学に1年通えば国立でも50万私立なら80万はかかります。
例えば同額の失敗をしたとしても、勉強したと思えば
それで終わりです。実際勉強なのですから。
何が怖いのかと言えば、経験が得られないことなのです。


 

 元来私は自分にあまり自信が無い人間です。
実際年間のうち数日は結構落ち込んだりしています。
しかし、逆説的ではありますが、自信がなくとも、
「行動しなければならないことを行動する」
ことについては自信があります。
ですので気分が悪かろうが、落ち込んでいようが、
行動しなければならないことからは怖くとも
それに突入していく強さはあると自分では思っています。




 会社員を辞めて起業したとき、人前で講義を
するようになったとき。もちろん怖くてしょうがないのですが。
でも突入するのです。そしてその禍々しく感じていたものが
意外と大したものではなかったことに何度も気がついてきました。
 もちろんその逆もあるにはあります。
そしてその逆のことすら、行動しなければ
わからなかったことですから
結局は経験値として得るものは大きいのです。

 



 結局最後は動くしかない。
ならばさっさと動いたほうがいい。 
これからもそう生き続けたいと思います。 









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