「起業について」


「起業について」





(今日は起業についてブツブツ・・・特に結論はありません)




 戦後の日本は製造業が起業の成功モデルでした。
松下幸之助本田宗一郎は製造業によって大成した起業家です。
しかし、いまや製造業も成熟産業です。
もはや我々の世代から正業において
将来のパナソニックやホンダと言った
大企業を生成することは物理的に難しいでしょう。



 我々の世代が昔の人に劣っているとは思いませんが、
少ない資金から大きな会社へ成長させるには
どうしても、未開拓であり、かつ急成長する市場が必要になります。
その意味で、ITはすごかった。
ITは少ない資本金でもパソコンさえあれば
個人でも起業することができます。
さらに新しい産業ですから、若者が有利でした。



 ホリエモンは私よりも9個上の世代です。
今37歳なのかな?20〜30代の起業家にとって
ホリエモンはIT起業の象徴的な存在でした。
 当時は書店に行けば起業の本であふれていました。
私が23歳ぐらいの頃でしたでしょうか。
起業しようと思っていた私は書店に行くたびに
たくさんの起業家の本を買って読みふけっていました。


 
 ITと言う最高の市場を得た若者達のなかから
たくさんの成功者が生まれ、上場を果たす人もいました。
しかし、ホリエモンが逮捕された後からでしょうか、
それらの本は確実に減ってしまいました。
そして、当時読んだ本のなかでとても成功していた会社でも
今では直感的に30%ぐらいが倒産しているか、
うまく会社が周らなくなってしまっています。



 統計的に見ると起業した会社は1年目の生存率が約70%、
5年後の生存率は約40%、10年後では約25%です。
個人事業主では10年後の生存率は10%に過ぎません。
この数字が高いと見るか低いと見るかは個人の主観にもよると思いますが、
やはり起業は難しい、会社を継続させることはなかなか
難しいと言うことがわかります。



 起業にも色々な形がありますが、勝算が無い限りは
やはり若いうちが良いと思います。私は24歳で独立しましたが、
当時は何の勝算もありませんでした。僕がコミュニケーションで苦労したんだから
絶対に悩んでいる人がいるはずだ。こんな講座があったら僕だったら参加する。
じゃあ創ろうじゃないか。こんな乱暴な論理のみで独立しました。
もちろんコミュニケーションスキルに関する勉強は
頭がパンクするほどしましたが・・・
これは若さがあったからこそできたことです。



  
 今僕は28歳ですが、もし横に嫁さんがいて、
安定した会社に勤めていたらよほど
勝算が無い限りは会社員のままだったでしょう。




 会社員を辞めて、独立すると言うことは
売上を自分の手であげなくてはなりません。
以前は会社から給料をもらっていたので実感は薄かったのですが、
お客様から直接頂くお金は重いです。
ダイコミュは1ヶ月大体9,000円ぐらいですが本当に重たい。
6ヶ月一括で振り込んでくる生徒さんもいますが、
お金が振り込まれるとその生徒さんの財布の中身を心配してしまいます。




 ただ、心配はしつつも、私はやはり講座に通うことは
メリットが大きいと考えています。例えばダイコミュに
半年通うとなると5万円はかかります。
経験上、半年真面目に通って、お茶会やイベントに積極的に
顔を出せば、かなりの数友達が増えます。
商売で繋がる生徒さんもかなりいますし、恋人ができる生徒さんもいます。
ビジネス講座に通えば人前に立つことに随分慣れますし、
人間関係コースでは強制的に会話をさせられるので、
自分の今まで使ったことにない脳みそがフル回転します。
 もちろんこれらは主体的にやらないと効果は半減してしまいます。
ジムに通っても、トレーニング機材を積極的に使っていかないと
効果が出ないのと同じです。自ら積極的に動いて、
内容を消化していけば充分元は取れると思います。
  



 話がそれましたが、起業をするにはリスクを
背負う余裕と商品への自信がないとダメです。
特にリスクはやはり大きいです。
私は起業については個人が背負うリスクが大きすぎるから、
社内ベンチャーをもっと増やしたほうが良いと感じています。
社内ベンチャーであれば、社内のリソースを使いながら、
個人レベルで背負う大きなリスクを会社が分散して請け負うことができます。
もちろん個人のリターンは減ってしまいますが、
イデアがあっても起業するほどのリスクを背負えない
会社員には社内ベンチャーが一番適していると感じます。



 
 また、起業を成功させるには商品を創る知識以外にも
やはりある程度の経営感覚は必要になります。
お馬鹿な私でも、バランスシート、損益計算書
キャッシュフロー計算書、資金繰り管理表は
さくっと創ることができます。
損益分岐点労働分配率変動費、固定費・・・
その他もろもろの計算はしょっちゅうやっています。
広告についてはホームページも創れますし、
雇用の仕方、税務的な知識もそこそこあります。
 ただこんなのは私でもできるぐらいですので
誰でもすぐにできるようになります。




 講座をはじめて色々な方と接するようになると、
思った以上に世の中は自営業者が多いことに気がつきました。
講座で考えると10%ぐらいは自営業でしょうか。
特にIT系の方に多いです。



 もちろん会社員は会社員でたくさんのメリットがあると思います。
私は会社員を2年やって本当に良かったと思っています。
何より、先輩がいることが大きい。どんな会社にも
仕事のできる先輩はいます。その先輩にくっついて
その仕事振りを真似すればかなり自分の能力を伸ばすことができます。
独立するとこれがなかなかできない。

 


 定時出社も良かったです。夜型の生活がきちんと
朝方になりました。スーツも着ていかなくてはならないので
身なりにも気を使うようになりました。





 っとなんとも読みにくい文章をズラズラと
書いていたらもうこんな時間に・・・
余裕があったら明日もう少し校正して読みやすくします。
おやすみなさいっ。



 



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