「コミュニケーション能力の必要性と問題-1」

「コミュニケーション能力の必要性と問題-1」



 コミュニケーション能力の重要性は
産業の発展とほぼ正比例関係にある。



 かなり遡るが明治の始まりはほとんどが農民だった。
ひいじいちゃんのじいちゃんぐらいまでは、
人口の85%が褌を巻き桑を片手に畑を耕していた。



 この時代の庶民にとってコミュニケーション能力は相対的に必要性が低かった。
例えば現代社会では「笑顔」が大事だと言われるが、「笑顔」で米は作れない。
いくら雑談がうまくても米の一粒ができるわけでもない。
重要なことは健康な体であり、きちんと畑を耕せることだった。
無愛想だろうが、畑を耕せればそれで大方よかったのである。



 明治後期から大正時代ぐらいになってくると第2次産業が発展してきた。
第2次産業は多くが会社組織であるために、1次産業に比べれば
コミュニケーション能力は必要になってくる。
しかし、それが決定的に重要なのは営業や管理職であり、
多くの末端の組織員にとってそこまで必要では無かった。



 重要な事は知識を元にしっかりとした物質(製品)を創れることだった。
設計部門は知識を元に図面を書いたりする作業が主であり、
工場に勤める人は正確に物を組み立てていく。
雑談がうまかろうが、笑顔が素敵だろうが物は1つもできやしない。
大事なことは物が作れるかどうかだった。


 

 さらに産業が発展すると物を作っているだけでは売れない時代になってきた。
産業自体が成熟化してくると商品を消費するかどうかは
ブランドイメージ、接客、営業力が決定権を握ってくる。
もちろん商品自体の質は大事だが、産業自体が成熟するとどこも画一的な
商品になるために、差別化する上でコミュニケーションが鍵を握るのである。
例えばコンビに並んでいる商品は「棚」を確保するのが大事である。
このとき決定的に重要なのが営業マンのコミュニケション能力である。
もちろんこれはかなり極端な表現なのでいくらでも例外はあるが。


 
 私達はコミュニケーション能力が求められる時代に生きている。
しかし現代社会において需要が高いにも関わらず、
コミュニケーション能力を高めるための環境はかなり脆弱である。
現代社会ではコミュニケーション能力が求められるにも関わらず、
スキルを高めるための土壌が構築されていない。
その辺を後日書きたいと思う。



続く・・・


 



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