「コミュニケーション能力と統計」


「コミュニケーション能力と統計」





 私は講師を始める前に、様々な話し方教室や
心理学系の講座に通いました。○百万は使ったと思います。
この業界ははっきり言ってしょうもない講座がたくさんあります。



 論拠が希薄なのに、効果があると過剰にうたったり、
資格を発行することで、「コミュニケーション能力を向上させる」
ことよりも、就職活動の資格欄を埋めるための即席の資格を発行したり・・・
普通の会社員には払えないような高額な講座も受けました。
でも資格商法化した極めてずさんな講座でした。



 修行時代、本当にこの業界は全く洗練されておらず、
そして良い講座がないことに気がつきました。
もうそれはうんざるするほどでした。




 私はそういうのが嫌だったので、
講座の効果を科学的に検証しようと思って、
生徒さんの協力を頂いて、因子分析や
分散分析と言う手法を用いて
講座の効果を統計的に処理しました。
研究内容に制約はあり、実験方法に問題はあるものの
一定の効果が確認できてほっとしました。

 


 講座の効果を計る上で科学的に検証する手段としては
極論してしまえば統計学をしっかりと使うことにつきます。
特にソーシャルスキルレーニングについては
統計学の知識無しには効果を分析することはできません。





 一時期私は効果を測定することに気を取られ、
数字馬鹿になっていた時期もありました。
ただなんでしょうか。一時期から、統計学から
離れていく感覚も持つようになりました。




 いや・・・離れていく感覚といいますか、
絶対的なものとして考えることの限界を感じるようになったのです。



 と言うのもコミュニケーション能力というのは、
様々な要因の影響を受けます。
なぜ話せないのか?と言う原因を考えたときに、
表面的にはオウム返しができていなかったり、
質問の力がなかったりします。でももっと根底には
心理的な問題が絡んでいたり、もしくは生物学的な遺伝の問題が
あったりします。



 科学的思考では、物理的な部分を切り取って、
そして限りなく制約した世界の中での法則を
導き出すにはすばらしい側面があります。
例えば、「光の速さ」は多分1億年後も変わらないでしょう。



 ですが、人間はどんどん変わっていく生き物です。
時代によって考え方も変わるし、しぐさや、振る舞い方も、
言葉の使い方もどんどん変わっていく。
複雑系の中でダイナミックに動いているものを
閉じ込めた世界の中で分析しようとすることの難しさを
感じるようになりました。


 
 段々とコミュニケーション能力に対する
統計学の限界を感じるようになってからは、
引きこもっていたときによく読んでいた
倫理学、哲学、宗教の本をまた読み始めるようになりました。



 なんでしょうか。これらの書物は、
研究として数字を扱っているときよりも
感覚としてすっと入ってくるといいますか、
有機的なものを感じるのです。





 講師というのは、やはり現場がありきですから、
書類の上でいくらすばらしいロジカルなものを
いえていたとしてもやはり現場が全てです。
着地点はいつも現場にあります。
数字の力も借りつつも、その限界も踏まえ、
様々な角度から生徒さんに資する知識と練習場所を
提供していく。最近はそんなことを意識して過ごしています。



  

 ああ・・・誤字脱字が多い・・・
 ブラッシュUPしたいのですが、
 眠いので寝ます。。











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