若者に注意してみました事件


 
 今日は新宿で用事を終え、中央線で帰りました。
いつものように国分寺の駅で降り、改札に向かうための
エスカレーターに並んでいました。このエスカレーター
いつも30人ぐらいは並ぶ人気のエスカレーターです。


 その並んでいる列に、若いカップルが強引に割り込んできました。
30人の心のなかで「おいおい!」と言う突っ込みの声が聞こえました。
いつもはスルーしてしまうところですが、
最近*アサーティブコミュニケーションを研究していて、
自己主張することを心掛けていました。

 
「よしっ!アサーティブに行こう!」と思い、
「おい!割り込むなよ」


 とカップルの腕を掴んで注意してやりました(笑)
しかし、そのカップルはかなりタチが悪く

「なんだてめー」

 状態になりました。
私は正直修羅場にはなれておりません。
最近体重が軽くなってしまっているので(57キロ)
おそらくウエイトの差でまけてしまうと本能的に
察知していました。


 しかし、腕力に対して折れるのは精神衛生上
良くありません。私は、よりアサーティブに
「割り込んでいるおまえが悪いっ!一言謝れ。」
状態になりました。


 私の迫力に押されたのか、カップルはエスカレーターに
乗って行ってしまいました。アサーティブに行くと
とりあえずは達成感がありました。


 ちょっと癖になってしまいそうです。危ないですね(笑)







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ちなみに、
「おい!割り込むなよ」と言う発言は
コミュニケーション理論として適切では
なかったと思います。*Youメッセージに
なってしまっていますからね。


まずは
「皆さんエスカレーターには順番で並んでおられます」
「私を含め、皆さん不愉快になると思われます」

と*DESC法に基づく客観的事実の指摘をするのが
正解でした。まだまだですね。


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 *アサーティブコミュニケーション

 アサーティブ(Assertive)の訳語は、自己主張することです。
アサーティブコミュニケーションでは
自分の要求や意見を、相手の権利を侵害することなく、
誠実に、率直に、対等に表現することを目的としています。


*Youメッセージ

 アドラー心理学で使われる主張の方法です。
「あなたは○○だ!」という言い方をすると相手を責めたり、
非難したり、指示をする言い方になります。

 そこで「私は○○してほしい。」のように
「私は」を主語として、私がどう感じたかという言い方に
変えることで自分の思いを伝えるのです。


*DESC法

 自傷好意を研究したバウアー夫妻によって提唱された理論です。
相手に辞めてもらいたい行動がある場合はまず
その行為の客観的事実を述べ、
そして自分がどう言った思いをしているかという順番で
主張する方法です。