コミュニケーション能力の分野


 現在、実践的コミュニケーション能力を高める分野は
以下のように分類することができます。


批判的思考・集団討議・特殊ビジネススキル
・ ビジネスコミュニケーション
・ ディベート
・ ファシリテーション
・ プレゼン教室


発信系
・ ボイストレーニング
・ 話し方教室、スピーチ教室
・ プレゼン教室


傾聴系・他者肯定系・心理学系
・ コーチン
・ NLP神経言語プログラミング
・ アサーティブコミュニケーション
・ カウンセリング系講座
・ 交流分析


その他
・ マナー教室
・ スマイルセラピー



 実践的コミュニケーション分野はまだまだ未発達の分野です。
古くは*アリストテレスのレトリック研究が始まりと言われています。
しかし、いわゆるコミュニケーション能力を高めるための機関や場所が
でき始めたのはアメリカで25、6年前、日本では10年前ほど
に過ぎないのです。


 それほどコミュニケーション能力高めるための場所も思考も
浅い分野なのです。私は講師修行時代、基本的な
コミュニケーション講座を消費者の立場からほぼ体験してきましたが、
その目的もバラバラで、本質を欠いたものも少なくありませんでした。


 そして、生徒さん自身もコミュニケーション能力を漠然とした
イメージとして捉え、そして、初めて学んだコミュニケーションスキルを全てと
思い込み、「これがコミュニケーションスキルか!」と思い込んでしまう。
まるで親鳥を見た雛のように。


 そして、最悪なのは、どんな状況でもその学んだ内容が
コミュニケーションスキルの最終形態と思い込み、
非常に柔軟性の欠けた、画一的な対応を取ってしまうのです。
 各教室さんはこれがコミュニケーションスキルだ!と生徒さんの
無知を言いことに理論を振りかざし、そして柔軟性に欠けた「スキル」
を教えていくのです。


 極端な例を言ってしまえば、コミュニケーションの形態によっては
「話さないことが正しい」場合すら多々あるのです。沈黙して
一切話さず、じっと相手の発言を待つと言うコミュニケーション形態も
あるのです。


 私は総合性にとにかくこだわっています。
画一的な能力の向上はむしろ柔軟性を阻害し、
総合的なコミュニケーション能力の減退を招くと考えている
からです。


 ダイレクトコミュニケーションの講座はとにかくやることが広いです。
メンタルの部分から、論理の分野まで、幅広く学ぶことで、
1人1人が自分の幸福に見合うコミュニケーションスキルを身に付けて
頂きたいのです。


 私の講座の生徒さんは、言われたことをそのまま使う生徒さんには
なって欲しくありません。自分なりに解釈し、咀嚼し、そして自らが
考える主体となって、人と対峙して欲しいと心から願っています。



*レトリック研究

 古代ギリシャの弁論術。政治の場でいかに聴衆を
魅了するかと言う研究。