コミュニケーション能力が高いとは何か


 一体、コミュニケーション能力が高いとはどういったことなのでしょうか。
沢山話せる人が高いのでしょうか。論理性がある人が高いのでしょうか。
聞き上手な人が高いのでしょうか。

 
 例えば、話すのが苦手な人は、聞き手に回ることが多く、
それで相手から好感を持たれたりします。また、人前であがる人は
人間味があると思われ、気に入られることもあったり
します。会社では論理性が求められても、家庭でそれを炸裂
させれば災いの元となるでしょう。


 コミュニケーション能力の高低差は状況によって180度変わり
ます。時に話さないことが正解であったり、話続けることが
正解であったり、感情を出すことが正解であったり、感情を出さないことが
正解であったりします。


  1つの法則を学び、それをもってコミュニケーション能力が高い
と訴える本は沢山あります。ですが、どのコミュニケーションスキルにも
裏を返せば弊害が必ず存在すると言うことをしっかりと伝えなくては
なりません。


 私はコミュニケーションスキルを伝えるときに、なるべくその弊害にも
目を向けて欲しいと思っています。全てのコミュニケーションスキルには
プラスの面とマイナスの面があります。
こうだから、こう!と言うスキルは皆無なのです。


 結局はコミュニケーション能力が高いとは、状況や目的に
適合した情報や、感情の柔軟な表出ができる人だと言えるでしょう。
私の生徒さんには柔軟性を身に付けていただき、
画一化されたスキルではなく、総合的でバランスの取れた
スキルを身に付けて頂きたいたいと心から願っています。