「肯定する心」


「肯定する心」





 人間関係を築く技術がうまい人は会話の相手に対する肯定感が
強いと言う特徴があります。肯定とは、相手の考えを尊重する心、
発言の肯定的な面を捉える力です。
 



 例えば、人間関係を築くのがうまい人は、何度も相手を誉め、
相手の考えを尊重し、感心したりします。



「それは良い考えだ」「なるほどねえ」「へええ」「そうなんだあ」
「興味深いなあ」「もっと教えて」「すごいなあ」「充実してそうですね」




っと言った言葉がたくさんでます。そしてこれは決して演技ではなく
心からそう思っている事が重要です。




 逆に人間関係を築くのが苦手な人は、否定的な面が強かったり、
批判屋であることが多々見受けられます。誰かが意見を言った時に、
すぐさま否定的な見解や批判的になってしまう。または批評してしまいます。




「それは違うよ」「全然ダメ」「○○という側面はある」
「それがどうしたの?」「たいした問題ではないよ」「そんなの知っているよ」




 もちろん環境によっては、否定的見解、批判、批評が是認される場合も
あります。例えば会社での会議、親友同士の腹を割った話し合い、
議論好きな人同士の飲み会。こう言った場所では否定、批判、批評が
是認されるコンセンサスが出来上がっていますのでどんどんお互いの意見を
ぶつけ合うと良いでしょう。私自身もディスカッションのコンセンサスが
場として出来上がっている時は、否定、批判、批評精神を意識し、
どんどん発言します。




 しかし、この心を全ての生活環境において
継続し続けると大きな損をしてしまうでしょう。




 あくまでも人間関係の基礎は相手を思いやったり、尊重したり、
関心を持ったり、興味を持ったりすると言った肯定的な心です。
人間を肯定する心が無ければ人間関係を築くことは一生できないと
言っていいでしょう。そしてそれは自分のためにはならないのです。





 まずは身近な訓練として周りにいる人の良い所を探す練習をしてみましょう。
そして実際にその点を声に出して相手に指摘してみましょう。
また雑談の中で、相手の事を誉めているか?相手の考えを尊重しているか?
批判ばかり言っていないか注意してみましょう。





 肯定する心が育てば育つほど、人間関係を築く技術は
向上していきます。苦手な方は是非意識して改善してみてください。





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