「維持する仕事と創造する仕事」




「維持する仕事と創造する仕事」





 仕事には2種類あります。



1つは今既にできあがっている商品やサービスを、維持する仕事です。
1つはまだ出来上がっていない商品やサービスを、新しく創造する仕事です。




 
 前者は、仕事としては少々退屈です。自分の創造性を発揮する必要が無いので
自分自身がスターになることはありません。仕事が面白くないのは
当たり前です。維持する仕事はルーティーン化され誰でもできますので
誰も誉めてくれません。




 維持する仕事ばかりをしていれば 次第にやる気を失われ、
仕事自体を楽しむことができなくなります。
仕事は対価を得るための、作業に過ぎず、
重要なのは余暇を如何に楽しむかへ意識が行きます。





 維持する仕事を繰り返す社員がアフターファイブに気を取られるのは
ごく自然な事です。これを批判する道理はありません。
維持する仕事を与える上司が「やる気がない!」と叱るのは
本来矛盾しているのです。



 
 上司に求められることは、そう言った
やる気の無さの源泉を察知し、共感することです。
また、もしアフターファイブに気を取られるのが腹立たしいのなら、
仕事の内容を変えるしかありません。




 やる気が無いのは、誰のせいでもない、会社や上司の責任なのです。
仕事の選択権は部下にはありませんから、モチベーションに関する問題を
部下に押し付けるのは2流の管理職だと公言しているようなものでしょう。





 逆に後者、創造する仕事はとても面白いです。
まだ誰も創っていない商品やサービスが成功すれば
スターになることができます。目立つことができます。





 人間は是認欲求の動物です。目立って、多くの人から
誉められ、賞賛されたいと言う欲求があります。
新しく創る仕事であれば、その欲求を最大限発揮し、
社員は気を出して活動的になります。





 維持する仕事の重要性が低いと言うことを
主張するつもりは全くありません。維持する仕事は大事です、
完成された商品やサービスをそのままの姿で提供することはとても大事です。




 しかし、悲しいかな毎日毎日同じ商品を作っていたら誰でも
飽きてしまいます。新しい商品を開発しているときは楽しいのです。
だから、会社としては創造する仕事を、
会社が存続する限りは絶えず用意しておく必要があるのです。
 私自身、会社を創る上では、とにかく創造性を発揮できる
会社を創ろうと考えています。






 また私の生徒さんは若い方ばかりです。
創造的な仕事をゲットするチャンスがあったら、
是非ともその仕事を積極的に受けてください。
そして創造する仕事のその楽しさに触れ、モチベーションを上げ、
自分自身を磨き上げて頂きたいと願っています。


 
 
 





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