「感情と表情のズレ2」



「感情と表情のズレ2」




 先日、感情と表情のズレについて書きました。
このブログにたいし、コウキ君(新宿教室)から
以下の文章を頂きました。とても大事なことなので、
解説させて頂きます。




コウキ君のコメント
 感情を隠すのはできるだけ避け、例外としたくても、
社会ってのは負の感情に溢れてませんか?
欝だの自殺だの多いですし。


 それに会社のビジネスマナーで最初に教えられるのは、
「お客様は神様」、「先輩、上司の言葉は絶対」なので
何か命令されたら快く笑顔で引き受けましょう的な、滅私奉公ですね。
(会社によりけりですし、新入社員は仕方ないと思いますが)
何事にも抵抗を感じなければ、楽なんですけどね。』





 解説




 ここで大事なことは、
感情は素直に外に出せる状態にする
必要があると言うことです。





 例えば、お客様がいらっしゃった時に、
「めんどくさい」と言う感情を持っていたとします。
これに対し、「めんどくさいけど仕事だから笑顔でいよう」
と思うとズレが生じ、それはストレスになります。
強制された笑顔はストレスそのものです。




 しかし、お客様が来たときに、
「ああ本当に嬉しい!」と感じる心が
育っている人は、その感情をただただ
表に出すだけですから、ストレスはありません。






 私は心のワークで、他者肯定的な心を育てて下さい!
と口をすっぱくしてお伝えしています。
 自分の心の中に、人に対して肯定的な感情を
しっかり持てば、それを表に出すことは
怖くもなんともありません。



 肯定的な感情を示されて、嫌な思いをする
人間など存在しませんから。





 逆に他者否定的な感情が育っている人は、
その否定的な感情を(例えば、営業スマイルめんどくさいな)
殺さなくてはならないので、いちいちその感情を
制御することに力を使わなくてはならず、
疲れ果ててしまいます。




 もちろん他人を否定する精神は、ある程度は持っていても、
問題はありません。そう言った精神は危ない人から自分を守るために、
持つべきものですらあります。しかし、もしもその精神に取り込まれて
しまったら、感情を素直に表現することなど不可能になってしまうでしょう。




 大事なことは、自分の根っことなる感情を肯定的にすることです。
それは以下の項目を心掛けることです。これは1日2日で是正されるものでは
ありません。何年もかけてそう言った精神を育てていく必要があります。




 ・他者に対する尊敬の念を持つ
 ・相手の考えを尊重し、学ぶ意欲を持つ
 ・相手の長所を見つける
 ・素敵な所はないかと見つける目を持つ
 ・何十億の人がいるなかで、その人に出会えた事に価値を見出す




 こう言った精神を育て、本音が他者肯定的になったとき、
憑き物が落ちたように、表情は自分自身の感情を素直に
表した物になるでしょう。






**



あとがき



 こう主張している私自身、
完全にできているかと言えば、
まだまだだと思っています。
講座の生徒さんの方がよっぽど素直な
感情表現をされる方がいらっします。

 

 しかし、こうしたこうした心掛けを持つように
なってから、その時間と正比例するように、
表情と感情を一致させることができるようになって行きました。
 また感情と表情が一致すればするほど、
人間関係に気を使わなくて済むようになったことを
付け加えておきます。

 








**