「落ち込んだ時」


「落ち込んだ時」



 
 誰でも生きていれば
嫌なことが重なる時期があります。
 落ち込み、悩み、もういい加減にしてくれ
と叫びたくなることもあるかもしれません。



 私自身、独りでいると内省的になりますので、
気が付くと数日の間落ち込むことがあります。



 落ち込む状態が続いたら、
生徒さんとカウンセリングをする時と同じように、
自己カウンセリングをします。
 丁寧に問題を整理し、対応策を考え、対応策を実行したりして、
心のバランスを取ります。
私は長年自分の心を向き合った結果、
深い悩みでも数日で抜け出せるようになりました。




 ただ例外的に、自己カウンセリングをせずに、
落ち込んだ状態をそのまま保ちつつ、
逆に利用してしまうことがあります。




 例えば、落ち込んだ状態では
コミュニケーションをうまく取ることができないので、
飲み会の量を減らします。
 そして、空いた時間を、普段後回しにしていた仕事や
思考の時間に充てるようにします。




 それは原稿書きだったり、
一日中勉強したり、自分のこれからの
人生について深く考えたり。




 意図的に楽しい気持ちに持っていくのではなく、
落ち込むことは人生において
とても大事だと考えているので、
これを強制的に排除することはしない
こともあるのです。




 特に数ヶ月ずっと楽しい状態が
続いたときは、ある程度長く落ち込みます。




 落ち込んだとき、それは大変つらい時間です。
ただ、普段とは違った精神状態になることで、
普段考えもしないことを考えることができたり、
その時間があるからこそ、楽しい時間のよさが解ったり
することもあるのです。




 本来我々が生きている世の中とは
厳しい自然の上で成り立っているもので、
困難や災難を避けては通ることができません。




 一生を楽しく生きることは
理想ではありますが、
それは自然の摂理からは
外れたことだと思うのです。




 落ち込んだ時を
それを強制的に排除するのではなく、
利用してしまうと言うことも
人生には必要だと考えています。











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