「生物心理社会モデルとコミュニケーション講座


 心理学には生物心理社会モデルという言葉があります。
生物心理社会モデルとは、人間の健康や発達を
生物学的、心理学的、また社会的な見地から把握し、
改善していこうとするモデルです。




 例えば、たばこが原因で肺がんを発病した患者がいた時に、
内科的な治療するのが医師です。
 病気に苦しみ、その患者が悲観していたとしたら、
心理的なサポートをするのがカウンセラーです。
そして、タバコの使用に関する法律を立法するのが政治家です。




 私はコミュニケーションの専門家として、
コミュニケーション講座が生物心理社会モデルにおいて
どのような役割を持つのかということを常に考えています。




 例えば、「人が怖い」と感じ、落ち込んでいる人がいたとします。
このとき、精神安定剤などで治療する人は医師です。
その意味で、私のやるべき仕事は「生物」という分野には当てはまらないでしょう。



 
 私は好意を持たれる会話の技術を伝え「人が怖い」と思う恐怖心を
軽減することを目的としているため、「心理」の分野で活動していることになります。
 さらに私は講師であると共に、しがない経営者でもあります。
経営者としてはコミュニケーション講座が
「社会」に取り組まれ、人間の健康と発達に
役立つように努力しなくてはなりません。




 1人でも多くの生徒さんがコミュニケーションで悩むことのないように
するためには、心理と社会について精一杯努力しなければ
なりませんし、やらなくてはならないことがたくさんあります。
いつまで身を保てるかどうかは解りませんが、生徒さんたちが
少しでも幸福になれるように精一杯努力していく所存です。 
 




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