「アイデンティティの確立と不安」



アイデンティティの確立と不安」




 私は20〜30代の方の個人コーチングをする上で、
将来何をしたいのかわからず不安でしょうがないと言う相談を頻繁に受けます。
この種の悩みはアイデンティに関する悩みだと言えます。
発達心理学においては青年期にアイデンティティを確立すること
は重要な意味を持ちます。




 *詳しくは下記URL参照
http://www.direct-comm.com/skill_kokoro-kara3.html



 ではアイデンティティを確立するとどうしてすっきりするのでしょうか?
今回は脳の面から考えてみたいと思います。




 人間の脳はざっくりと、「わかること」については安心し、
「わからないこと」については混乱して不安を覚えると言う性質があります。
なぜなら「わからないこと」は危険性があるかもしれないからです。




 例えば今、とてもよく知っている10年来の親友Aさんと
初めて会うBさんと会ったととします。どちらの方と安心して
話せるかは言うまでもないことでしょう。Aさんとは警戒心無く話せても、
Bさんと話すことは多少なりとも不安を覚えるはずです。



 
 「わかる人」と「わからない人」では
不安の大きさが異なってくるのです。



 アイデンティティについても同じです。
アイデンティティを確立している人は、
自分が何をしたいのか「わかっています」。
自分の根本的な価値観がしっかりしていますので
混乱せずに生きていくことができます。
 対してアイデンティティが拡散している人は
自分が何をしたいのか「わからない」状態ですので脳が混乱し
不安でしょうがありません。




 特に青年期は、今後の人生設計をしていく上で、
仕事や家族のことで大いに悩みます。
私自身もコミュニケーションと言う仕事にめぐり合うまでは
自分が何をしたいのかわからず、どこか芯の定まらない
不安な日々をすごしていました。




 それは毎日頭を抱え自問自答する毎日でした。
それはとてもつらい作業でしたが、
自分が何をしたいのか本当にわかったとき、
かなりスッキリしたのをよく覚えています。


 

 繰り返しになりますが、
脳は「わかること」には安心感を覚えるのです。
その意味でアイデンティティを確立するということは
「わかること」であり、自分の人生を迷わず安心して
突き進む上で重要なのだと言えるでしょう。




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