「コミュニケーションと環境整備に対する責任」
「コミュニケーションと環境整備に対する責任」
28日のブログで、コミュニケーション能力の多くは「スキル」で
あるとお伝えしました。復習すると、「スキル」とは練習や経験から
後天的にできるようになる技術を意味します。
http://d.hatena.ne.jp/kawa-direct/20080528
その意味で、コミュニケーション能力を向上させるためには
練習や経験を積むための場所を自分なりに確保しておく必要があります。
これは個人の防衛策として肝に命じなければなりません。
また、環境を創る者にも肝に命ずべき責務があります。
環境を創る者とは例えば、親、経営者、政治家・・・が挙げられるでしょう。
まずは親の責務について考えてみましょう。
教育とは勉強だけできれば良いというものではありません。
なぜなら人生の成功のためには、コミュニケーション能力が
深く関わっている統計的事実があるからです。
例えば友達と遊ぶ時間を一切削り、部屋に缶詰にして
勉強に打ち込ませるなど言語道断でしょう。
子供にしてみれば、人生を力強く切り開いていく上で重要な
コミュニケーション能力を向上させる機会を奪われてしまったことになります。
勉強も、友達をたくさん作って遊ぶのもどちらも大事なのです。
経営者はどうでしょうか。
例えば会社のシステムとして、まったくコミュニケーションの無い
職場環境を創ってしまったら、長期的にみれば社員の
コミュニケーション能力は低下して行くでしょう。
そして社員のコミュニケーション能力の低下は、業績に影響し、
そのままじわじわと会社の業績を押し下げて行くでしょう。
さらに言えば、コミュニケーションを鍛えることが
できなければ、恋愛力の低下にまで波及し、プライベートもうまくいかず、
ストレスがたまり、さらに会社の活力が失われていきます。
私自身、企業の経営者の方から社員のコミュニケーション能力の
低下の相談を受けた場合は、研修の前に職場の環境が整っているのかを見ます。
システムを構成する側にいる者は、
コミュニケーション能力が経験や試行錯誤によって得られる
「スキル」であることを強く認識し、
責任を持って環境を整備しなくてはならないのです。
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