「一元論、二元論」

「一元論、二元論」



 心理学の世界では心の捉え方として
「一元論」と「二元論」
の2つの立場があるそうです。
(私は専門外ですが)



 一元論とは、
「心=脳」と捉え、
物質としての脳が死ぬと共に、
心は消滅するとする立場です。



 二言論とは、
「心は魂と脳」からなるとして
例え物質としての脳が消滅したとしても、
魂は残るとする立場です。
それは目には見えないのですが。




 現代科学においては、
客観性が得られるものが重視されるので
心=脳と考えるのが一般的です。



 しかしながら「心=脳」と仮定する現代科学も、
そもそも「心」と言うものがなんなのかと言うことを
立証できているわけではありません。




 そのため、心に関わる学者の中には二元論的を
指示する方もいるようです。岩崎教授によれば、
解剖学者や脳科学者に意外と多いそうです。



 私としては、基本的には一元論でも、
二元論でもどちらでも良いと考えています。



 コミュニケーション講座の講師の私に
とっては効果が上がるかどうかが
重要なので、そこに「魂」の存在を介在
させることで救われる人がいるなら、
それで良いと思うのです。




 講師の直感として、科学的に講座を
運営させようとすると、どこかで行き
詰まりを感じます。講座の精度自体が
上がっても、何かが足りない。




 例えるなら、ビニールハウスで育てた
綺麗な形のトマトを食べてもらうのと、
鳥取のおばあちゃんが作った多少形は
悪いけど、土の香りがするトマトを食べ
てもらう差と言えるでしょうか。




 両者同じトマトですが、
決定的に違うのです。




 どこかで、自分の直感を入れて
行かないと伝わらない。



 
 科学的であることは基礎にあり、
勉強はひたすらしなくてはならないけれど
そこで終わってはならない。科学には限界が
あるので、そこは哲学的な何かで補う。
そんな姿勢が講師には求められるのでは
ないかと考えています。



 



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