「人間関係のトラブル」



「人間関係のトラブル」





 独りでいればそれはそれで楽です。
誰とも接しなければ気も使いませんし、トラブルも起きません。
 しかし、人と接しなければ同時に多くのものを失います。
仕事、家族、友人、恋愛・・・人生におけるあらゆる幸福と
直結する機会を失うことになります。





 だから人間は少々気を使いつつも、
勇気を振り絞って新しい人間関係を模索し、人と接しようとします。
怖いのだけど、接したいのです。




 そして勇気を振り絞って人と接し続けていると
あるとき人間関係のトラブルは生じます。
人と接する数が多くなるだけ、
それは宿命としてやってきます。





 人間関係のトラブルが生じたとき、
私はそれを当たり前のこととして受け止めます。
人間は価値観が違う動物です。
ベクトルは同じ方向ではありません。





 関わる人が多くなればなるほど、
多様な価値観が周りを飛び交うことになります。
どんなに傘で防ごうと思っても誰でも
降り始めの雨にぬれてしまうでしょう。
降り始めの雨は予想ができません。
だから少しぬれて人間は初めて傘をさします。
たくさん外出すれば誰でも雨にはぬれるのです。





 ぬれるのが嫌で引きこもっていれば
雨にはぬれないかもしれません。
しかしそれでは外の空気を吸うことができません。
素敵な町に出かけることができません。






 人と接する機会が多くなればなるほど、
人と深く関わりあえば合うほど
トラブルは起こります。それは必然的なことです。
それはある意味であなたが人と
たくさん接している証拠でもあるのです。









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