「イエス→バットかバット→イエス」
最近本の執筆をしているので、
先日のような馬鹿馬鹿しい文章ならまだしも、
がっつりとコラムを書く元気がありませんでした。
今日はちょっと元気があるので久しぶりに
コミュニケーションコラムを書きます。
一般的に人間関係を円滑にしつつも、
自分の意見を通すときは、
イエス→バット法が良いとされてきました。
私もビジネス講座の説得のワークでは
イエスバット法を推奨しています。
「確かにあなたの意見は○○と言う点で
納得ができます。しかしながら、・・・」
と言う感じで主張していくのです。
これなら相手の心情にも配慮できるし、
自分の意見も通せるので表現が軟らかくなるからです。
一方でこれとは別の主張の方法として
の3つがあります。
イエス→イエス法は相手が危険人物であったり、
全面的に従う相手の場合使います。
バット→バット法は相手と特に
人間関係を築く必要が無い時に
好戦的に使っていく方法です。
この2つはビジネスの世界では使う場面が稀なので、
ビジネスカリキュラムでは教えていません。
さて、問題はバット→イエス法です。
これは
「あなたの意見は○○と言う点で間違っています、
しかしながら、○○と言う点では理解しています。」
と言う感じで、先に否定から入って最後に肯定する
方法です。
ここで、
イエス→バット
バット→イエス
について皆さんであればどちらで言われると嬉しいでしょうか。
そんな疑問に答えた論文がありました。
その論文には、50名近くの学生に対して
様々なパターンに対する印象を測定する
という実験の結果が書かれていました。
その結果、統計的に
バット→イエス
の方が相手から好意を持たれていたのです。
確かに
イエス→バット
は最後はバットで終わっているので
結局は最後に自分が否定された感じに受けるのかもしれません。
バット→イエス
は最後は自分の事を認めてくれているので
イエスバットよりももしかしたら相手に好意を覚えるのかもしれません。
特に日本人は結論を後に持ってくるので
最後の発言が重視されることも考えられます。
欧米では逆の結果になるかもしれません。
直感的にはイエス→バットが好意を持たれると
考えていたのですが、やはり統計は大事です。
統計上、結果は逆になっていました。
皆さんも、もし機会がありましたら
バット→イエスを試して見てください。
そして結果をそっと私にお伝えください(笑)
参考にさせて頂きます。
*参考文献
渡部 麻美 , 相川 充 2004
会話における主張発言と同調発言の組み合わせが対人魅力に及ぼす効果
東京学芸大学紀要. 第1部門, 教育科学 55, 65-73 ,20040227
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