「過去でも未来でもなく今」


「過去でも未来でもなく今」



人間の思考は大きく分けて
過去、今、未来に向けられています。
皆さんは集中力が100あるとしたら、
どこに意識を向けているでしょうか。



例えば、私は松屋のハンバーグ定食を食べているときは
過去1、今、98、未来1ぐらいで今おいしいと
感じることに集中しています。

これからデートだ!と言うときであれば
過去15、今30、未来55ぐらいになっているかもしれません。



さらに、過去、今、未来は


プラスの過去
プラスの今
プラスの未来


マイナスの過去
マイナスの今
マイナスの未来



に分けることができます。
これからデートだ!と言うときであれば


プラスの過去5・・・雰囲気がよかったお店があったけ
プラスの今40・・・今日はニキビがないぞ♪
プラスの未来30・・・きっと楽しい会話ができる


マイナスの過去5・・・会話が途切れたときがあったなあ)
マイナスの今15・・・ちょっと太ったかも
マイナスの未来15・・・うまくはなせるかなあ



ぐらいになっているかもしれません。




この時、マイナスの過去ばかりを考える癖のある人、
マイナスの今ばかりを見る人、マイナスの未来ばかりを見る人は
精神的に気分が悪くなりやすいかもしれません。



例えばこれから5分間ぼうっと
座ってくださいと言われたら皆さんは
何を考えるでしょうか。



実際にやってみましょう。
これからこの文章を読むのをやめて、
5分間考えてみてください。




















いかがでしたでしょうか。
皆さんが考えたのは


プラスの過去でしょうか
プラスの今でしょうか
プラスの未来でしょうか。




マイナスの過去でしょうか
マイナスの今でしょうか
マイナスの未来でしょうか。






特に来談者中心法やゲシュタルト療法では
「今」に向き合うことをとても大事にします。
人間は、過去に目を向けているとき、
未来に目を向けているときは大概、
マイナスの事を考えたり、
うまく行かないことが分かっているからです。



私たちが悩んだり、不安に思うことのほとんどは
過去や未来のできごとです。今現時点のことなら
さほど悩むことはないはずです。



そして過去や、未来に思考が行っている時は
ある意味で今の自分が消えた状態になります。
例えば今とてもおいしいハンバーグを食べているのに
マイナスの未来を考えていたら、今の自分は一体何なのでしょうか。
おいしいハンバーグは今おいしいのです。
おいしい!おいしい!それを感じるようにします。



もちろん、過去のこと、未来のことを
考えることも大事です。そして、
プラスもマイナスもどちらもバランスよく
考えることが大事です。



さりとて一番大事なのは
今、目の前にあるプラスとマイナスの
感情をしっかり感じ取ることでしょう。



今、僕はとてもまどろんでいる。
外は寒いはずなのに、中はあったかい。
眠いなあ。もう寝よう。おやすみなさい。
布団がもこもこして気持ちいい・・・







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