「コミュニケーション格差、機会の不平等」


「コミュニケーション格差、機会の不平等」




 人間は生きていくために仕事をしなくてはなりません。
「生きていくための場所」と言う、
絶対的な交渉材料を持つ企業は、時に理不尽で、
非人間的な扱いを社員に押し付けることがあります。


 雑談を禁止された職場、一日中パソコンに向かわせる職場、
四六時中眉間にシワを寄せ笑いのない職場、
ブースが区切られ隣の人の顔が見えない職場・・・
人間は機械ではありません。効率を追求することと
対人コミュニケーションを奪う事は違います。、
それでも会社員は生きていくためにその場所に
居続けざるを得ないこともあります。


 ジニ係数は1980年から右肩上がりで上昇し、
金持ちと貧乏人の格差はますます鮮明になっています。
資本家はマルクスお約束の労働のセグメント化を促進します。
セグメント化と言うハメ技により仕事は分断され、
コミュニケーションの格差を生じさせます。
例えば営業職とプログラマーは圧倒的に
コミュニケーションの頻度が異るのです。
 

 それは金銭的な格差以上に
コミュニケーション能力の格差に繋っていきます。
コミュニケーション能力は仕事のためだけに存在するのではなく、
家族を作ったり、友人と余暇を楽しんだりするためにも存在する。
恋人と楽しく話すにもコミュニケーション能力は必要です。
コミュニケーションの機会の格差は、
人間としての幸せの格差へと繋るのです。
 
 

 皆さんの職場は人間関係が断絶されていませんか?
もし皆さん自身がそうでなかったとしても、
暗い顔をして孤立し、誰とも話さず黙々と作業をして
一日を終えている同僚を見かけませんか?
もしそうだとしたら、できれば彼や彼女に一声かけるか、
職場のあり方を見直して欲しい。



「疲れていない?」
「独りで大丈夫?」
「仕事抱え込んでない?」
「毎日遅くまで大丈夫?」
「今日もお疲れ様!」

一言でも救われることがあります。




 講座にも経営の効率化の犠牲になり、
対人不安になった生徒さんがたくさんいらっしゃいます。
私には何ができるのでしょうか。
おそらくそれは情動的なつながりの回復の機会の提供であり、
防衛的なスキルの提供なのでしょう。





***************

3/27(土) 描画療法セミナー(大川先生)
http://direct-comm.com/course/onedayseminar.html

*残り3席


4/3(土) ビジネス後期(田中先生)
http://direct-comm.com/course/business01_02.html

*残り5席


***************