「孤独感を感じるとき〜うつ病、克服〜」


「孤独感を感じるとき〜うつ病、克服〜」





1.孤独感とメンタルヘルス



 対人不安、抑うつ、コミュニケーションスキル
と関係が深い(正の相関)のが孤独感です。
 


 孤独な状況にあると必然的に
コミュニケーションの機会は少なくなります。
コミュニケーションの機会が少なくなれば
コミュニケーションスキルを向上させる機会を失うことになります。



 コミュニケーションスキルを向上させる機会を
失うと、人と接するときにうまく話すことができず、
対人不安が高くなり、さらに人と接すことを避けてしまいます。
孤独感はさらに強くなり、抑うつも強くなってしまいます。


 

2.孤独感とコミュニティ



 広井(2009)は現在の社会はコミュティを喪失した社会だと主張しています。
コミュニティとは簡単に言えば人と人が繋がる場所や空間です。


 男性であれば人生の大半は仕事で終わりますので
職場で居場所を作ることはとても大事です。
会社にしっかりとした居場所があれば、
孤独感を覚える機会は減るでしょう。



 女性であれば子育てをするための幼稚園であったり、
小学校で人間関係を築けば、孤独感を和らげることができます。
家庭で旦那さんときちんとコミュニケーションすることも大事です。



 しかし、現代社会では仕事は分業化し、
ハードである会社自体も絶えず新陳代謝を繰り返します。
 会社が新陳代謝すると言うことは人が右から左に動くと言うことです。
動くと言うことは人間関係を継続しにくいと言うことです。
継続した人間関係を築くことが難しいと言うことは
それだけ人間関係が浅くなりやすいと言うことです。
人間関係を深くするにはどうしても時間が必要ですから。



 さらに景気が悪いため、人間関係も殺伐としやすく
コミュニティとしての質も下がっているでしょう。




3.孤独感に悩みやすい状況



 私もそれなりに長い期間この仕事をしていますが
直感的にやはりコミュニケーションスキルで悩む生徒さんは
コミュニティの喪失に悩み、孤独感を強く感じている方が多いです。



 特に下記の条件に当てはまるほどその傾向は強いと感じます
(統計はとっていません講師の直感です)


・独り暮らし
・同居していても家族との会話はほとんど無い
・会社で孤立している
・ITプログラマー経理職、エンジニア、設計職、事務職
・自分の業界以外の友人がいない
・恋人がいない



逆に
・同居していて家族との会話が活発である
・会社に居場所がある
・営業職、総務、管理職
・自分の業界意外に友人がいる
・恋人がいる


 人はわりと健康な状態にあるように感じます。




4.居場所を探そう



 孤独感を減らすと言うことはメンタルヘルスにとって
とても重要です。そのため、まずはコミュニティに所属するなど
なんらかの居場所を探すことが予防的になります。



ざっと挙げると
・近所の行きつけの飲み屋を探す
・会社で居場所を探す
・なんらかのサークルに所属する
・恋人を作る
・習い事などをして友人を作る
・ボランティア活動をする
・ミクシー等で共通の趣味のオフ会に継続して参加する


 などが挙げられます。


 1つのコミュニティだけだと
視野が狭まり、依存性が高まるので
できれば複数所属すると良いでしょう。



 さらに特に人間関係は、ただそこに集合すれば良いと
いうものではなかなか深くなりません。
できれば「共通の目的」を持つことが重要です。
その場所にいる人たちと何か同じものに向かっていく。
目的の向きが同じであれば、人間関係は深くなり、
孤独な状況が改善されると思います。


 ダイコミュについても、
私はコミュニティとしての機能を非常に重視しています。
講座とコミュニティとしての機能を合わせれば
掛け算的にスキルの向上が望めるからです。



 暖かい人間関係を築く場が増えて
孤独な状況で苦しむ人が減る社会を創って
行かなくてはなりません。






*参考文献
広井 良典 2009 コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 筑摩書房.




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