「叱る・褒める・タイミング」


「叱る・褒める・タイミング」




1.叱るのか、褒めるのか


子供は褒めて伸ばせ!!
上司は叱ってなんぼ!!
褒める・叱る・タイミング!!
と言う類の本をよくみます。



 それだけ褒める・叱るは社会的なテーマなのだと思います。
この辺は社会的な文化や価値観が絡んでくるので
一概に正解不正解は無いと思うのですが、
講師としては使い分けがやはり大事だと感じています。



 褒める・叱るについての研究では
正の強化 positive reinforcementと、
その反対の性質を持つ
負の強化 negative reinforcement
と言う用語を使います。



 正の強化 positive reinforcement
とは、簡単に言えば、
その行動を促進することです。
これは褒めることにあたります。



 その反対の性質を持つ
負の強化 negative reinforcement
はその行動をやめるように促すことです。
これは叱ることにあたります。




 まあこれはかなり単純化しているので
環境やそのやり方によっては、
褒めることは負の強化になったり
叱ることが正の強化にもなったりするのですが
場合わけしだすときりがないのでとりあえず
は単純に定義してみます。





2.余談
(日本初!余談を小見出しにしてみました)



 余談?ですが昨日新宿で打ち合わせをしました。
時間が押したのですが終電まであと10分ぐらいあります。




 仕事ばかりでつまらんなと思い
ちょっとだけ遊ぼうとゲーセンに行きました。
するとマリオカートが。
時間的に丁度いいと思い
プレイすることに。



 財布からゴソゴソと100円をあさり投入
さあゲームの始まりだ
興奮して待つもなぜかゲームが始まらない。



 よく見ると「200円」
 の文字がっ



 あと90円で牛なべ丼が食べられるじゃないですか。
と深夜のゲーセンで1人でツッコミを入れるも後の祭りです。
急いで100円追加しようとして、財布を漁ると、銀色の
ぎざぎざが付いた物体が!さくっとめくると50の文字が。
紛らわしいんじゃいっ!と1人ツッコミを入れるも後の祭です。



 財布を見ると1万円札しかなく、
時間もなくなってしまったので
しぶしぶ放置しました。



この現象は
負の強化 negative reinforcementですね。
確かめずに100円を入れると言う行為を
繰り返さないよう強化されたわけです。



 ちなみに、通常200円かかるマリオカート
100円でできた私の後にやる人は、
 正の強化 positive reinforcement
にあたるので、ゲーセンに来るたびに
金が入っていないか確かめると言う行動を
強化されたかもしれません。




(深夜のゲーセンでむなしく照り続ける文字)





 
3.叱る・褒めるを木に例えてみる


 さて、




 叱る・褒めるを植木職人になったつもりで
考えてみたいと思います。
 人間でたとえて議論を進めることもできるのですが、
なんか木で例えたほうがしっくり来るので
木にたとえます。私は自分勝手なのですね。




 さて、




叱ると言う作業は、
育ってくる木の形の悪い部分を伐採するような
イメージに近いと思います。
無駄な木や枝が生えてきたら、
植木職人は伐採していきます。
変な形に育たないように伐採するのです。



 これに対して褒めると言う作業は、
育っていく木の中で特に大事な部分が育つように
補強をしたり、必要があれば日光に当たるようにして
木が気持ちよく育つようにするイメージに近いです。
良い部分をもっともっと育ってもらうように
促すのですね。



 伐採する(叱る)だけだと、木はしぼんでいってしまいます。
根っこは細くなるし、木の形を整えようにも、
きりすぎてもう整えようがありません。
 逆に、手当たり次第に日光を与えて栄養をあげるだけだと、
木は漫然と美しくない木に育ってしまいます。
場合によっては育ちすぎて、隣の垣根を越えて、
隣人トラブルになってしまって、隣のカミナリオヤジに
きられてしまうかもしれません。




 植木職人と同じで、良い上司も
叱ると褒めるをうまく使い分ける事が
大事なのだと思います。



 んでもうちょっと話を進めると、
基本的にはやはり「褒める」が原則にあっていいと
考えています。木に例えると、
木はどうして育つのかと言えば栄養があるからです。
 木は育ってくるからこそ、
その形を整えることができるわけで、
そもそも育たないことには形を整えようがないからです。
 


子供でも大人でもそれは同じだと思います。

 
  
 ざっと木の全体を見て、
全体的に精気を失っていて、
根っこがどっしりしておらず、
幹が細い場合は、褒めてまずは元気に育ってもらう。
 元気に育ったら、必要な部分を整理する意味で、
適度に叱って形を整える。




 そんなイメージで対峙すれば
わりとうまく行くのではないかと考えています。 







 


 

 


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