「寛容の原則」


「寛容の原則」




 言語学の中には「寛容の原則」と言う考え方があります。
寛容の原則とは、相手の発言が複数に解釈が可能な場合は
はなるべく「真」であるように解釈しよう
としようとする考え方です。



 言葉とはたくさんの意味があるものです。
その言葉を悪いようにとれば、解釈を捻じ曲げて、
いくらでも批判することができます。



 それでは議論が進んでいかないから、
相手の発言の揚げ足を取るような批判の仕方を
するのではなく、なるべく相手が言っていることを
素直に受け取って建設的に話し合って行こうでは
ないかという原則です。




 辞書で調べると、
1つの言葉でも色々な意味があります。






「漫画はそもそも絵を与えられている点で
読書と違い想像力を必要としない。
だから漫画を読むことは時間の無駄だ。」



 と主張する人がいたとしましょう。
この文章は膨大な量の意味に満ちています。



 まず「漫画」ですがかなり広い概念です。
漫画でも、手塚治の漫画、ドラゴンボール
動物のお医者さん、エッチな漫画・・・
と種類も豊富ですし、四コマ漫画
成人向け漫画、少女マンガとジャンルも数えたら
キリがありません。


 
 さらに、「絵」についても様々な
角度で解釈できる概念です。
YAHOO辞書で調べると大きく2つの意味があるようです。


1 物事や情景を、色・線・形などによって、平面上に写し表したもの。絵画。
2 ある情趣を感じさせるありさま。光景


 「絵」についても様々な解釈ができる。



 このように発言は長くなればなるほど、
様々な意味に解釈が可能だと言うことです。
ここで言いたいのは批判すること自体は悪いと言うことではなく、
建設的でない、不毛な批判をしないと言うことです。



 相手が「こういういみで言っているのだろう」
と言うことはなるべく、強い意味で取った上で、
その上で、批判をする。そうでないと例外論、
言葉の意味のやり取りを確認する作業だけで、
議論が終わってしまうからです。



 自分と対立する発言を相手がしてきたときに、
感情的になってしまい、自分の都合のいいように
相手の発言を解釈してしまうことを人間してしまうものです。
 しかし、本当にしっかりとした議論ができる人は、
なるべく相手の発言を素直に受け取り、
その意見に対してきちっと議論を重ねていくものです。




 議論が建設的であるためには、
構成メンバー全員に寛容の原則がないと
うまく進んでいきません。




 器が小さい私もなんとか意識して
みようとおもう今日この頃であります。



 
 




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