「ボーダーライン(境界性人格障害)」



 ここ10年でボーダーラインと言う用語がかなり使われるようになってきた。
ボーダーラインとは元々ライヒと言う学者が使い始めた言葉で、
元々は精神病、人格障害神経症の中間点に位置する一群を意味していた。
 その後、精査が進んできて、
ボーダーラインは人格障害の1つとして
基本的には考えられるようになっている。





ボーダーラインの方の特徴としては

・衝動性
・対人関係の不安定性
・自己同一性の欠如(自分のやりたいことや目標が不明確)
・見捨てられ不安


 と言った特徴がある。
我慢がなかなか利かないから、
周りを巻き込んでトラブルが絶えない。
そして何より本人はとても不安であり、
苦しいのが特徴である。自殺率も非常に高い。
具体的には夜に恋人に何十回も電話をしてしまったり、
友人が少し拒否的な態度を示しただけで激しい怒りを
その人に覚えたりする。




 職場では孤立しがちで、チームプレイは苦手である。
しかし、光の面もあり、常識に縛られない分
創造的で芸術的な分野で才能を開花させることもある。



 
 私はコミュニケーション能力を高める仕事をしているが、
ボーダーラインと診断されたことがあると
おっしゃる方とたくさん話してきた。
(本人が教えてくれた)



 ボーダーラインの方がよりよく生きるためには
周りの方の受容や対人コミュニケーションスキルの向上、
自己同一性(目標や自尊心)の獲得が必要になる。
寛解期の方であれば私自身コミュニケーション講座が
受け皿になれば良いと考えている。




 ボーダーラインの方は不思議な魅力に満ちている。
いつも話題の中心になるし、記憶に残りやすい。
また社会的な役割も同時に引き受けているように感じる。
 コミュニケーションはある意味でとても本質をついた接し方をしてくれる。
少々のミスであれ、重要なことであり、
指摘をしてくれる。対人関係に敏感であるから
些細な言葉遣いのミスであれ、指摘してくれるから
成長させてくれる恩師でもあったりする。
私自身は本当にたくさんのことを学んできた。



 コミュニケーションは情報の蓄積が重要であり、
同じ情報を再生産していても社会は発展しない。
ボーダーラインの方は既存の社会が持っている
情報を破壊して新しい情報を提案してくれる。




 人格障害はいつも社会が決める。
現在ボーダーラインと定義される人が
未来にはもしかしたら創造的な人として
考えられる社会が来るかもしれない。
人格障害現代社会の価値観で計って
特徴的な人をまとめたものに過ぎず、良い悪いではない。



 大事なことはそういった特徴を持つ人が
社会の創造性に役立つような環境を整えたり、
また逸脱した行動は抑制するようなトレーニングをつくり、
また過ごしやすいようなコミュニティや生活様式
整える社会を作り出すことにあると考えている。




 また、人格障害というおどろおどろしい診断名に
対して偏見を持たないこと。一つの特徴に過ぎない性格の
まとまりについてオープンに話すことが、
あらぬ誤解を解くために大事なことだと考えている。





 
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