「なんかあったんだろうなと思う気持ち」


「なんかあったんだろうなと思う気持ち」




 日々様々な方に会う生活をしていますと、
好き嫌いが激しかったり、攻撃的な事を言う方がいます。
心を閉ざして、表情が乏しく、
ネガティブなことを言い続けてしまう方もいます。



 人が怖かったころ、
その攻撃性が自分に向かって来たときは
怖いという気持ちがありました。
私自身が相当弱っていたので、
暖かい言葉をかけてくれる方を望んでいたので・・・
この人とは関わりたくない、逃げたい、
という気持ちもありました。




 回復して、勉強をはじめてから、知識の上では、
人間の性格は様々な要因が絡んで来る事がわかりました。


 だから、攻撃的であったり、閉鎖的であったりするのは
色んな要因が絡んでいるんだなと「頭の上」では理解することができました。
しかし、それが「体感として実感できる」ようになったのは
現場を何年も経験してきてからのことでした。




 なんと言いますか、嫌いな方が多かったり、
攻撃的になってしまうというのは、
そういった経験をせざるを
得なかった環境にあった方が多いのです。
多いといいますか、ほとんどです。



 原因を個人の努力のせいなのか、
環境のせいなのかを定義することはとても難しいです。
「ネガティブな言葉ばかりを使って
友人が少なくなっているのは努力不足だ」
と言うのはあまりにも酷なのです。
そういった部分ももしかしたらあるのかもしれませんが
でも少なからず本人の努力ではどうしようもない
環境が影響していて、そうした攻撃的、
閉鎖的な性格にならざるを得なかったこともあるのです。




 だからなんと言いますか、
ああ・・・この人はネガティブなことばかりを
言ってしまっているけれど、きっと何かあったんだろうな・・
つらかっただろう・・と体感として感じるようになりました。
そうするとなんと言いますか、好きとか嫌いとか
白黒な感情ではなく、様々な感情でその人を見るようになるのです。
今話している言葉であったり、表情で判断するということは
本当の意味でその人の中味を見ていることにはならないのです。



 だから、暗いし、ネガティブなことばかりを言う人だな。
こういう人とは関わらないようにしよう。
とすぐさま判断するのはとてももったいないのです。
それがその人の本当のパーソナリティなのかはわからないのですから。
孤独でつらい環境がその人をそうさせていてるのかもしれない。
少なくともそういった可能性は心のどこかで持っていたい。
それがやさしさだと思うのです。






 ただ1ついえることは、人間は暖かさに触れれば
暖かい感情が戻ってくると思うことです。これは間違いありません。
あいさつからで良いですし、ありがとうとか小さな感謝
からでも良いと思います。そういった暖かさと触れていれば
段々と人間はほぐれてきます。




 暗い表情だったか方が、
なんだか自分と話すときに
心を許してくれたようにニコっと笑ってくれたとき、
なんだか本当に良いものをもらえた気分になります。
だから自分にとってもそれはとても幸福な体験になります。




 それは「暗いから笑顔になったほうがいいよ」と
言われてできた笑顔なのではなく、
冗談を言ってテレ笑いをしたり、
ありがとうといわれて嬉しくて
はにかんでしまうような笑顔です。
そういった笑顔と触れたとき、本当に心から嬉しくなります。
○○さんがハニかんでくれた〜と感動すらします。




 接する人全ての人に暖かく接するなんてことは
現実的には難しいかもしれません。
ただ、自分ができる範囲では、たとえ自分に理不尽に攻撃的になってきたり、
嫌いになってくる方がいたとしても、
ひとまずは「なんかあったんだろうな・・・」と感じること。
そういった姿勢を持つこと事態がとても大事なのではないかと感じています。





 



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