「がんばってという言葉」
「がんばってという言葉」
精神疾患を抱えている方に「がんばって」
と言うのは禁句だと言う常識のようなものがあります。
皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
言われた側は、
「もう既に頑張っているのにこれ以上どうすればいいんじゃぃ!」
と感じて励まされるどころか疲れてしまうのですね。
確かにどっと疲れているときはそんな感覚になることもあるでしょう。
私も悩みの相談を受けるときには、
基本的にはこの言葉を言うことはほとんどありません。
特に重たい相談のときはまず使いません。
しかし、最近感じるのが健常者同士のやり取りでも、
がんばってを使わないようにしている方が増えているように感じるのです。
私が心理の業界にいるからでしょうか?統計的に明らかにしたわけではありませんが
裏読みしすぎちゃってお互い神経質になりすぎているように思うのです。
がんばって!って言う人は、
「もう充分頑張っているが、これ以上がんばって!!」
なんて基本的には思っていないと思います。
「応援しているよ♪良い結果が出るといいね♪注目しているよ♪」
ということの総称として「がんばって」という言葉を使っていると思うのです。
「これ以上がんばって!という意味が含まれているから使わないように」
と心理の業界が啓蒙しすぎたゆえに、前者の励ましであり、
応援の意味が駆逐されてしまったように思うのですね。
こうやって、前向きな言葉の表現の幅が狭くなってしまうのは
結局自分たちのためにならないのではないかなあと・・・寂しい気持ちになります。
言葉は時代時代によってアップデートされていくものです。
だから意味が変わるのは仕方の無いことですが、
もう昔の感覚で使うことは難しいのかなと・・・。
う〜む。。
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